黄金旅風(飯嶋和一)

本屋大賞ノミネート作「出星前夜」を読もうと思ったら、この作品の続編にあたるのだと知って、あわてて別図書館から借り出してきたのでした。まぁ、時間的には充分、余裕があるから~と思ってのことだったんだけど、「青天の霹靂」な出来事がありまして、読書する余裕が無く、「出星前夜」は泣く泣く返却;;;予約者が居たので延長もできず、新たに予約を入れてきた次第。は~予定が狂った;;;

で。その「青天の霹靂」なお陰で、ここ数日、読書もこの記事UPも手付かず状態;;;随分と気持ちは落ち着いてきたんだけど、これからはへいへいと内職が出来ない環境になりそう。ま、今までが内職し放題だっただけのことで、当たり前っちゃ~当たり前の事なんだけどね;;;いろいろあって、読書意欲も低下中。でも、読書は大切な「現実逃避」であることに変わりないので、ちょっと落ち着くまで、になるかな・・・。いや~まさか、自分が「転勤」になるとは思わなかったのでビックリです。近場への「転勤」なので、引越しとかはないから今までどおりの生活環境ではあるんだけどね。職場環境&仕事内容が変わるから、慣れるまではいろいろ大変そうです。

・・・と、愚痴から始まっちゃいましたが;;;
そんな事情で、この記事は短めかな。読了から、随分と時間が過ぎてしまいました。

寛永年間、徳川秀忠の時代。鎖国に向かう徳川幕府に脅威を感じる長崎を舞台に、長崎を愛し守った貿易家と内町火消組惣頭という二人の男たちの物語。

長かった!(笑)
本筋には関係ないんじゃ?と思われるエピソードもあったりしたのも大きいとは思うんだけどさぁ。これはどこに絡んでくるの?いつ出会うのっ!?と、ワクワクドキドキしながら読んだんだけど、結局、本筋には絡まる事がなく・・・というエピソード。ぶっちゃけ、真三郎ですよ!たしかに、平左衛門と才介の子供時代が窺えたのはいいけど、それだけのことにそこまで力を注ぐのか?という感じでして。大人時代での再会とか、真三郎の行為が平左衛門に影響して・・・とか、そんなことがあるのかと思いきや、なんだか接点が無く。え?そこで消えちゃうのー?というところでアッサリ消えちゃったし。あれあれ?って感じでした。でも、まぁ面白かったからいいけど(笑)このエピソードは、とっても読み応えがありました。特に、切支丹弾圧の乱暴さを感じるには、心に残る人物ではありました。

そして、平左衛門には喝采を送りたい。私利私欲に走らず、ひたすら長崎の為に奔走する姿には、魅せられっぱなしでした。途中、なんだか雲行きが怪しくって、どうなるの?やっぱり幕府なんてそんなもんなんだ。このまま竹中釆女のやりたい放題?と思っていたんですが・・・。恥ずかしながら、同じ九州に住んでいるにも関わらずその頃の長崎の歴史に疎いもので、ラストが全く読めなかったんですよねぇ;;;なので、ラストの展開にはスカッとさせられました。

平左衛門や才介など、自分の為ではなく、長崎の為に戦った男達の物語。様々な人間ドラマに魅了され、最後まで夢中で読めました。長かったし、本筋とはあまり接点の無いエピソードも多かったけど(笑)でも、とっても面白かった~。

「出星前夜」がますます楽しみ。早く読みたいよー。




黄金旅風
小学館
飯嶋 和一

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この記事へのコメント

2009年02月05日 23:50
すずなさん、こんばんは(^^)。
非常にキッチリとしたつくりの物語でしたね。
日本の置かれた状況、そして長崎という町の特殊性、ドラマチックでした~!

・・・そして、何やら大変な事態ですね。
環境が変わると、生活そのほか色々変わってきますから、お体にはお気を付け下さいませ。
すずな@主
2009年02月08日 07:48
>水無月・Rさん
歴史に忠実なのか、本当にきちっと作ってある小説でした。鎖国や切支丹弾圧と闘った長崎の町。同じ九州に住んでいながら、知らないことが多いなぁ;;;と実感もしました。

お気遣いありがとうございます!今まで、支店でのほほ~んぼけぼけしてたのが、本店上司の突然の辞意表明でこちらにお鉢が回ってきたような感じでして^^;これから、ぎりぎりばたばたな日々が始まるのかと思うと・・・;;;慣れるまでは更新やTB&コメントへのお返事も滞ることになりそうですが、どうぞ宜しくお願いしますね~m(__)m
2010年07月21日 21:38
こんばんは。ようやく読みました。
面白かったーっ。男の人たちがかっこよかったーっ!!
私も史実にはうといのですが、小説の構える視野の広さにびっくりしました。
確かに、この筋はここで立ち消え?と首をかしげるエピソードもいくつかありましたが、そこも含めて味わい深かったです。
九州に住んでいることが少し誇らしくなるような気がします。
「出星前夜」も文庫化されないかなぁ。
すずな
2010年07月22日 12:43
>香桑ちゃん
面白かったよねーっ!なかなか分厚い本だったけど、夢中で読みました。たしかに、あれはどうなった?と思うエピソードもあったけどね(笑)
「出星前夜」も読みごたえあります。おススメです。早く文庫化されればいいね!

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  • 『黄金旅風』/飯嶋和一 ○

    Excerpt: あ~。非常にてこずりました。飯嶋和一の『黄金旅風』。非常にカッチリとした歴史小説です。いえ、おカタイ小説という訳ではなく、中身がぎっしり、って感じで、非常に読みこなすのに苦労しました。 Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2009-02-05 23:43
  • 黄金旅風

    Excerpt:  飯島和一 2008 小学館文庫 評判にたがわず面白かった。寛永5年、鎖国直前。舞台は長崎。遠く、ルソンやマカオ、トンキン、コーチやチャンパ、カンボジアまで、海商たちは航海していた。ポルトガルやイスパ.. Weblog: 香桑の読書室 racked: 2010-07-21 21:32