とける、とろける(唯川恵)

著者初の恋愛官能小説。
・・・なんだそうだ。タイトルもそんな感じだったので、そういうつもりで読んだけど、なんだかちょっと違ってました。官能小説というより、粘着質の女の怖さみたいなものを感じる、ちょっとゾッとするお話が多い、という印象でした。

職場の貸本ルートから回ってきた本。唯川さんって、昔、コバルト本でよく読んだ。っていうか、実は氷室さん大人気の中、私が一番好きだったのは唯川さんだったんですよねぇ。新刊が出ると片っ端から購入しまくってたんだよなぁ。いつ頃から読まなくなったんだろう・・・。そんな訳で、久しぶりの唯川さんです。

・来訪者
あ~官能小説ねぇ・・・んんっ!?という感じ(笑)旦那にムカついてたのに、そっちか!?という展開でした。あれ、なんだか最初に思ってたような短編集じゃないかも、と思った。その印象は正しかったような・・・。

・みんな半分ずつ
別な短編集で既読。女の狂気みたいなものが感じられて怖いです~。

・写真の夫
バーカ。と、思わず言いたくなった口の悪い読者です(笑)結局、彼女はどんな選択をしたのか・・・気になるなぁ。

・契り
占いに固執するのはどうよ?あ~ぁ、転落の人生かぁ・・・と、半分、呆れ気味に読んでたら、ラストの展開に「なぬっ!?」と唸らされました。そうくるとはなぁ・・・。まぁ、でも意外なラストで面白かった。

・永遠の片割れ
女のエゴを見たというか、怖さを見たというかなんというか・・・。女に狂わされた男、ですか。ラストで「うわ、怖っ!」って感じでした~。とろけるような官能というよりも、”女性の狂気”みたいなものを一番、感じた作品でした。

・スイッチ
千寿の普段の生活には親近感。いや~、なんだか同じ匂いが・・・(笑)誰も知らない、あんたになんか分んないでしょうねぇ、という優越感。あ~まぁ、ちょっと違うけど、その優越感みたいなものは分る。と思う自分にチト苦笑。職場の人は知らない、想像だにしないだろう、あんな私・・・とか(笑)

・浅間情話
あら、なんだかこれは普通の恋愛小説って感じだったんだけど。一番、”官能”を感じなかったお話でした。逆に、眠ったままの妻を待ち続ける夫の気持ちが切なかった。純愛小説のような・・・。

・白い顔
これ、たぶん既読。野生時代に掲載されたようなので、おそらくその時に読んだんじゃないかな。なんで?と聞かれても上手く答えられないんだけど、このお話は結構、好き。

・夜の舌先
堕ちていく・・・ってイメージ。ちょっとホラーテイスト。”香炉”という小道具だけで、充分に妖しい印象を受ける。




とける、とろける
新潮社
唯川 恵

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