あわせ鏡に飛び込んで(井上夢人)

岡嶋二人を解消して独立した頃からの数年間に書かれた短篇をまとめた短編集。

・・・と、知らずに購入;;;てっきり新作長編だとばっかり思い込んでました。読もう!と思って目次を見たところで気付いたお間抜けな私;;;新作長編だと思ってたので、かなりガッカリしてテンションがぐ~んと下がっちゃいました。でも、読み出すとこれがまた面白くって!夢中で読みました。

全て90年代前半に書かれたものなので、「うわー古っ!」と呟きながらの読書。パソコンものは年代が偲ばれますが(笑)、それ以外は面白く読めました。どれも、ちょっとホラーテイストで、ゾクッとして、予想外のラストに驚かされっぱなしでした。短篇の楽しさを堪能できた1冊でした。

どれもこれも私好みで選べませんが、あえて選ぶとすれば、1篇目の「あなたをはなさない」が一番好きかな。うへ~こわい~;;;と思わず呟いちゃう。彼女の思わぬ行動に、ラストにそんなオチがやってくるとは!と驚き。瞬間接着剤を見る度に、思い出しそうです。インパクト大!です。

あと、「ノックを待ちながら」も好きかな。主人公の疑心暗鬼ぶりに、こっちまでドキドキハラハラ。結局どうなったのっ!?と、悶々としちゃうラストだけどね(笑)でも、そこがいいんですよねぇ。

巻末の井上夢人さんと大沢在昌さんの特別対談も良かった。そうそう!長編を待ってるんだよーっ!と大沢さんに深く深く同意。どうか、新作長編を書いてくださいっ!!


・あなたをはなさない(週刊ポスト1992年9月4日号)
・ノックを待ちながら(別冊小説現代1992年6月増刊号)
・サンセット通りの天使(IN☆POCKET1994年7月号)
・空部屋あります(小説すばる1993年8月号)
・千載一遇(オール讀物1993年11月号)
・私は死なない(海燕1994年新年号)
・ジェイとアイとJI(小説推理1992年11月号)
・あわせ鏡に飛び込んで(JIGPUZZ BOOKS1992年)
・さよならの転送(小説現代1995年3月号)
・書かれなかった手紙(アンソロジー『やっぱりミステリーが好き』1990年6月)





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    Excerpt:  10/14(火)、退勤の電車にて講談社文庫の中吊りに「井上夢人」そして「文庫オリジナル」の文字を発見! 電車を降りて書店へGo! が、無い! 発売日は次の日だったのだーー!の巻。 講談社文庫 .. Weblog: higeruの大活字読書録 racked: 2009-01-23 20:57