ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺(田中啓文)

面白かった!

昨年、11月に開催された「BOOKUOKA」。一昨年は参加出来なかったんですが、昨年はちょうどタイミングが合って開催中に福岡へ行く事が出来ました。その時に、「激オシ文庫」(福岡の書店員さんオススメの100冊文庫)の帯の文句に惹かれて買ったのがこの作品でした。ちなみに丸善福岡ビル店の川添香奈子さんイチオシ本であります。

連作短編集。
手のつけられない不良少年が上方落語の師匠の無理やり弟子入りさせられ、いつの間にやら古典落語に魅了されていくという、ベタと言えばベタな展開(笑)7編の短編から構成されていますが、それぞれが落語の演目のタイトルが付けられている。そして、元不良少年、竜二の修行の日々を描きつつ、ちょっとミステリ仕立てになっているのが面白い。

落語の演目を軸に、大酒のみの師匠にどつかれながらの竜二の修行の日々。そして、周囲で起こる謎の事件。それを、さらりと解いていく竜二。解くのは竜二なのに、師匠の梅寿に花を持たせるあたり、なんだかんだ言いながら、竜二ってばいい子だな~と思っちゃう(笑)そして、師匠の落語を目の当たりにしているうちに、落語の魅力にはまっていく。

最初から師匠や兄(姉)弟子たちは竜二の才能に注目してるのに、本人は全く気づいてないというか、隙あらば逃げ出したいと思ってるのも面白い。でも、竜二の才能についてはサラリと流してあるって感じでした。最初は、そこがちょっと物足りないかな~とも思いつつ読んでたんだけど、だんだんと気にならなくなってくるというか、ね。そんなことより、ちょっとしたミステリの方が気になったり、他の面白さで充分に惹き込まれたような感がありました。

謎解きあり、ちょっとホロリとさせられる人情話もあり、ガクッと脱力させられるような笑いもありで、とっても楽しめました。この作品は、すでにシリーズ化していて続編も出てるようです。早速、続きを読まなくちゃ!






この記事へのコメント

2009年01月23日 20:50
あまりにも師匠が無茶苦茶で笑えますよね~。無茶ばかりの師匠だけど、押さえるところはちゃんと押さえてるあたり、只者ではない感じ。続編も面白いですよ♪
BOOKUOKAに行かれたんですね~。行きたい行きたいと思いつつ、一昨年も昨年も行けなかったので、今年は覗いてみたいなぁと思ってます
べる
2009年01月23日 23:03
竜二と梅寿の師弟関係がいいですよね。続編はだんだんミステリ色が薄れ、竜二の落語家としての成長物語の方に比重が大きくなって行くように感じます。面白いからそれはそれでもいいですけど、タイトルの『謎解噺』はどうなったんだ?とツッコミを入れたくも(苦笑)。落語ミステリでしたら、愛川晶さんの『道具屋殺人事件』のシリーズもおススメです。特に続編の『芝浜謎噺』は大変良い作品ですよ^^
すずな@主
2009年01月24日 10:20
>エビノートさん
師匠の無茶苦茶っぷりは凄かったですね~(笑)でも、さすが!と思わせる寄席には貫禄がありましたね。続編もますます楽しみになってきました~♪
BOOKUOKAはちょうどタイミングが合ったので、うきうき♪しながら行きました(笑)そして、衝動買いしちゃいました^^;;;
今年は行けるといいですね~。私は出来れば”カフェ”に行ってみたいと思ってます~。

>べるさん
二人の師弟関係がベタベタし過ぎずいい感じですね。続編はミステリ色が弱まるんですね。それはちょっと残念かな・・・。でも、面白さは変わらないようなので、読むのが楽しみです♪
愛川晶さんって読んだことないです;;;今度、探してみますね。オススメありがとうございます!!
2009年01月24日 12:52
こんばんわ。TBさせていただきました。
竜二、良いキャラですよね。きっと落語は素晴らしいのに、自分で気付いていないのはもったいないです。
推理も落語と絡んでいてなかなか面白かったです^^
この師弟コンビ、もっと見たいです。
続編も読みます^^
すずな@主
2009年01月24日 16:19
>苗坊さん
竜二が自分の才能に気付いてないのは、ホント勿体ないですね~。でも、気付いたら天狗になりそうなので、ちょうどいいかも(笑)落語と推理が絡んでるのも面白かったですね~。
続編を読むのが楽しみです♪
2009年02月26日 22:43
すずなさん、こんばんは(^^)。
面白かったですねぇ~!
げらげら笑いながらも、ホロリとくる人情話。
とにかく読んでてすごく楽しかったです。
続作がすっごく楽しみです♪
すずな@主
2009年02月27日 05:35
>水無月・Rさん
笑いもあり、ホロリとさせるところもありで、面白かったですよね~!
続作も面白かったですよ~。と言っても、2作目を読んだばかりなんですけどね^^;3作目を早く読まなくちゃ!と思っているところです。

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