浅田真央、17歳(宇都宮直子)

フィギュアスケート人気を定着させ、すっかり国民的アイドルとなってしまった感のある浅田真央選手。彼女が17歳だった07-08シーズンを綴ったルポ。「浅田真央、15歳」「浅田真央、16歳」に続くシリーズ3作目。

ショートでなかなか思ったような演技が出来ず、泣きじゃくったグランプリシリーズのエリック杯。「スケートには向いてないのかな」と思ったという文章を読んだ時には、本当にびっくりした。あれで「向いてないのかな」って思っちゃうところが、なんというかね、自分に対してどれだけ厳しいの!?と突っ込みたくなりましたねぇ。なかなか思うような演技が出来なかったとはいえ、1位だったのに。トップ選手でいることには変わりなかったのに。順位よりも、自分が納得できる演技が出来なかった事に対する、あの涙。見ていたこちらも思わず貰い泣きしてしまいまいたが、彼女がそこまで考えていたとは・・・。改めて、凄いな~と感じました。

真央ちゃんは言い訳をしない、というのはファンの間では有名な事実なんですが。怪我をしてても、とにかく大会中は伏せる。試合前の追い込みの時期に山火事にあって練習場所を失った時も、対外的には「問題ありません」と笑う。結果を残せなかった時、そういうことを言い訳にしたくないからという彼女のスタンスには、本当に頭が下がります。「結果は全て自分の責任」と言い切る潔さ。なんというか、めっちゃ男らしい!と惚れ惚れしちゃいます(笑)あのぽわ~んとした雰囲気を纏った17歳からは想像出来ない、芯の強さを感じます。まぁ、じゃないと、あの世界選手権での派手な転倒後のあの演技は出来なかったんでしょうけど・・・。

その、世界選手権の前に、足首を捻挫をして2週間ジャンプが跳べなかったというのは聞いてたんですが(それも世界選手権後に)、実は世界選手権棄権もありえたというのには、またまたビックリ。そこまで悪かったんだなぁ・・・。世界選手権でもまだテーピングをしてたとサラリと書いてあって、なんというか唸るしかなかった。

そして、ラファエロコーチとの関係解消について。「何があったの!?」と、ずーーっと気になっていて、この本でスッキリさせてもらえると思ってたんだけど、知ってた以上の情報はなくちょっとがっかりではありました。ただ、本当に報道されてる以上のことは無かったようですね。大会前に日本に来るという”約束”をホゴにしたコーチ。「真央のためには来てくれないのかなと思った」という真央ちゃんの言葉が胸に痛い。

壁にぶつかり、泣き、トラウマを断ち切り、世界女王となった1年。いろんなことがあった17歳。それでも、最後は前向きに、ひたすら前を見つめて進みつづける彼女の姿を、18歳となった今期も、そしてこれからも見つづけていきたいと改めて感じさせられた1冊でした。




浅田真央、17歳
文藝春秋
宇都宮 直子

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この記事へのコメント

べる
2009年01月23日 23:26
私もフィギュアスケート観るの大好きで、浅田真央ちゃんも大好きです。先日トリプルアクセルを二回成功した時は私も伊藤みどりさんと一緒にテレビに向かって叫んでました(笑)。あの転んだ時の世界選手権の直前に怪我をしていたなんて全く知りませんでした。彼女の精神力にはいつも感動します。今度の四大陸や世界選手権も頑張って欲しいですよね(キムヨナにだけは、負けないで欲しいとつい思ってしまう・・・彼女の演技が素晴らしいからこそ)。
すずな@主
2009年01月24日 10:35
>べるさん
まぁ!お仲間ですか♪私もみどりさんと一緒に叫びましたよ~(笑)毎年、成長してて驚かされますが、今年の「仮面舞踏会」にはめちゃめちゃ感動!特にあのステップは何度見ても素晴しいっ!と絶賛しちゃってます。・・・あ。つい熱く語ってしまいまいた^^;
真央ちゃんの、見た目からは想像できない芯の強さというか精神力には驚かされますよね!10代の女の子とは思えない。ホレボレしちゃいます。
キム・ヨナは素晴しいと思いますが好みではないので~(笑)四大陸&世界選手権で真央ちゃんの満面笑顔が見れることを願っています。。。

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