アイスクリン強し(畠中恵)

・・・あぁ、ふわふわのワッフル食べたい(笑)

明治になって20数年。西洋菓子屋を中心に、元幕臣の警官達や成金令嬢が巻き込まれた騒動を描く連作短編集。

・・・あれ?なんか思ってたのと違うなぁ。というのが、最初の印象でした。装丁の可愛らしさや帯の文章から、西洋スイーツを広めようと奮闘する若者達の物語だと思ってたんですよねぇ。各章のタイトルにも、表意作のアイスクリン始め、チヨコレイト、シユウクリーム、ゼリケーキ、ワッフルスなどが使われているし。ところが、西洋菓子屋のミナや元幕臣警察官「若様組」達が、巻き込まれた事件について調べたり解決したりする騒動が描かれているちょっとミステリっぽさを感じさせるお話でした。スイーツは”添え物”というか”スパイス”というか、とにかくメインではなく”お口直し”的存在。ん~そこはちょっと残念だったかな。

だからといって、楽しめなかった訳ではなく、もちろん楽しく読めたんですけどね。明治時代の文明開化に突き進んでいくイキオイみたいなものや、貧民窟を舞台したお話では、文明開化によって新たな貧富の差を生み出したことを実感させられたり、戦争の影がちらちらしたり・・・。楽しいだけじゃなく、悲惨な庶民の暮らしや不穏な空気の様子も描かれていて、興味深く読みました。でも、ちょっと物足りなさを感じたのもホント。

そうそう!ミナと長瀬が親友というのは分かるんですが、どうしてこの二人が知り合ったのか、友情を深めたのか、そこのところが気になるー!二人の出会いのお話も読みたかったなぁ、と思ったり。気になるといえば、後半でほとんど出番のなかった小弥太!彼はどうなったんでしょうねぇ。あと、ミナと沙羅の今後とか。あ、これが一番、気になるかな(笑)

巻き込まれた騒動は解決したけれど、登場人物達の謎がそのまんまですー!ということは、続編が出るのかな?



アイスクリン強し
講談社
畠中 恵

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この記事へのコメント

2008年12月09日 20:40
次回は、西洋スイーツを広めようと奮闘するミナの姿をもっと読みたいですね。いろんな事件とも関わっちゃうんだろうけど、文明開化の波を楽しく乗り切ってほしいものです。
小弥太、確かに後半影が薄くなっちゃいました。彼は助かったのでしょうか?気になりますね~
すずな@主
2008年12月10日 06:47
>エビノートさん
次回は、もっと西洋スイーツにスポットを当てて欲しいです~(笑)文明開化の波を当時の若者達がどう乗り切っていくのか、そういう部分も興味が湧きますね。
そうなんですよ!小弥太はどうしたっ!?と思わず突っ込みたくなりました^^;どうなったのか気になります~。
べる
2008年12月13日 01:15
なんだか、いろいろな設定が中途半端で楽しみきれない作品でした。ミナがスイーツを作るところは良かったのですが。もっと、西洋菓子に焦点を当てた作品だった方が楽しめた気がしますね。恋愛部分も思わせぶりなまま終わっちゃうし、続きを書いて欲しいです。
そうそう、私も小弥太がどうなったのか気になりました。最終話では名前さえ出て来なかったですものね。なんだか消化不良です^^;
すずな@主
2008年12月13日 14:10
>べるさん
タイトルや装丁の割にはスイーツが脇役のような作品で、残念でしたね。
小弥太のその後が気になりますよね~。それも含めて、是非とも続きを書いて欲しいですね!
2009年01月17日 12:12
こんにちは。TBさせていただきました。
私もちょっともったいないというか、想像していたのと違うなぁと思いましたね。
小弥太も気になりますし、ミナたちの過去も気になりますし、恋愛模様も。
続編で解決して欲しいなぁと思います。
すずな@主
2009年01月17日 15:24
>苗坊さん
タイトルと装丁から想像してたのとはちょっと違いましたね。あれ?って感じでした^^;
小弥太をはじめ、いろんな謎や恋模様が気になりますよねぇ。是非とも続編を!ですね。
2011年01月10日 14:46
2011年1月、明けましておめでとうございます(^^ゞ
明治の頃ってイメージとしてはグレーな感じがしていたのですが、ミナが作るケーキにはすこぶる綺麗な色を感じます。若いっていいなぁと(笑
今年もヨロシクお願いしますm(__)m
すずな
2011年01月11日 05:37
>じゅずじさん
あけましておめでとうございます。こちらこそ、どうぞ宜しくお願いしますm(__)m

明治って混沌とした時代ってイメージがありますもんね。でも、ホントにミナが作るお菓子の数々は美味しそうでしたねぇ・・・。

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