腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿(西澤保彦)

続編の「腕貫探偵、残業中」を職場の同僚に借りて先に読んでしまったので、早速、図書館から借りてきました。

「~残業中」を読んだ時に、「ミステリ読書録」のべるさんから「腕貫さんがファンタジック」と伺ってたんですが、本当にそんな印象でした。”生身の人間”という印象がすっごく薄い。なんたって、”腕貫さん”って名前からして愛称だしさぁ。本名はなんていうんでしょうね~。ちょっと気になる。「山田太郎」とかだったりしてとか想像して、ぷぷぷぷぷっと一人で受けてますが(笑)

そう!その名前ですよ!登場する人の苗字がねぇ、なんか結構、難しいんですけど。最初はふりがなが付いてるからいいけど、おバカな私は何度も何度もそこを確認しなきゃ読めないんですよーっ。もっと読みやすい苗字にして欲しい。だいたい、「櫃洗市」ってのからそうなんだもんなー。著者の趣味なのか?他作品の登場人物もこんな感じなのかなぁ・・・。

ということで、なんだかずいぶんと前置きが長くなってしまいましたが、腕貫さんです(笑)

7編の連作短編集。

最初にも述べましたが、続編と違って腕貫さんがなんだか生身の人間じゃないよう。人の話を聞いただけで、その人の悩みや問題を解決しちゃうのは一緒なんだけど、続編のように美味しいものに舌鼓をうったりする姿はなく、相談窓口に座って話を聞いてる姿しか描写されてないからかなぁ。それもね、なんだか解決の糸口だけ示して最終的な結論は相談者に任せるってのも、なんだか御宣託を聞いてるような気分になって、非現実的な印象をますます強くしてるような気がします。

それにしても、腕貫さんの推理には今回も唸らされました。読みながらアレコレ想像してるんですが、なかなかピタリと当てられない。むー。ちょっと悔しかったり。まぁ、これがあっさりと当たったりしたら、それはそれで面白くないんでしょうけどね(笑)なんとっ!という真相だからこそ、次こそは!と意欲満々で次々と読んじゃうところがあるだろうし。ま、我侭な読者ってことです。

好きだったのは「喪失の扉」「スクランブル・カンパニィ」かな。特に「喪失の扉」は、そ、そそそんな真相っ!?と、私的にはかなりびっくりな部類だった。そして、最後の「明日を覗く窓」は、最初の2編に登場した二人が希望通りになってくれて嬉しかったなぁ、と。逆に「すべてひとりで死ぬ女」は、意外性もそう感じなくってイマイチでした。

このシリーズは結構、好きなので、続編を書いてもらいたいです。書いてもらえるのかなー。また腕貫さんに会いたいなぁ。





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この記事へのコメント

べる
2008年10月28日 01:14
わー、拙ブログの名前を出して頂き恐縮と同時に感激です。ありがとうございます!!
そうそう、西澤作品に登場する人物名はものすごく漢字の読みが難しいものが多いんですよ。いつもこれ何て読むんだっけ?と思いながら前を見返したりしてます^^;全部に振り仮名振れとは言わないけど、要所要所で振って欲しいと思ってしまいます。
腕貫さんのキャラ、こちらの方が実体がない感じがしますよね。続編で「腕貫さんも人間だったんだ!」とある意味感動した覚えが(笑)。
すずな@主
2008年10月28日 16:26
>べるさん
いやいや。辺境ブログなので感激されると恐縮しちゃいます^^;;;

西澤作品の登場人物は難しい名前の方が多いんですね!著者の趣味なんでしょうか(笑)憶えるのが大変ですよねぇ;;;
たしかに、こちらを読んで続編を読めば、腕貫さんの人間らしさに感動しそうですね~(笑)

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