楊令伝(六)徂征の章(北方謙三)

いよいよ梁山泊と宋との闘いが始まるなー。そんなことを感じさせる巻でした。いわゆる、闘いの前の助走段階って感じかな。

前巻で、扈三娘の子供たちが攫われてガックリ;;;したんだよねぇ。あの子供達はどうなるのかと心配してました。このまま聞煥章が育てて梁山泊と敵対とかさせる?と考えただけで不快感。子供をそういう風に使うのはどうも気分が悪い。ただでさえ、漢達のかっこいい生き様を描いている本書で子供を攫うってこと自体がどうも馴染まなくって・・・。結局のところ、子供達はすんなりと奪還されてほっとしましたけど。その代わりに、扈三娘が囚われ人に。それにしても、まさか聞煥章がこんなことであっさり亡くなってしまうとはねぇ!と、ちょっと驚いたり。そこで死ぬのか!でした。もっと他の死に方があったような気もするけど、彼らしいといえば彼らしいのかなとも思えます。

それにしても、童貫を子午山に行かせるとはっ!この巻で、というか水滸伝シリーズを通して一番の驚きだったかもれない。梁山泊贔屓の私としては、そこで童貫に一皮剥かせるなよぉぅ;;;と著者に一言申し上げたい気分です(笑)でも、だからこそ、これからの闘いを思う時、かなりの高揚感を味わえるのかもしれないんですけどね。でも、でもさぁっ!と、やっぱり文句を垂れたい気持ちは抑えられない。

一皮向けた童貫と闘う楊令も変わりました。私的には、あの頃の楊令が戻ってきたようで嬉しいんですが、童貫と対峙する時、この変化はどうなんでしょう。良い変化なのか、それとも・・・と悩んでしまいます。

いよいよ次巻から、梁山泊と宋の闘いが始まります。・・・始まるよね?ここまで、この巻で引っ張っといて、まだまだ引っ張るよーってのはないでしょう!と信じたい(笑)かなり苛烈な闘いになるのは予測できますが、中国の歴史に疎い私には、どういう結末を迎えるのか全くわかりません。漢達の闘いっぷり、生き様をどう見せ付けられるのか、とってもワクワクします。



楊令伝 六
集英社
北方 謙三

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