クローバー(島本理生)

すんなり読めた。読みやすかった。一気読みみたいに読んだ。結構、好き。・・・なんだけどなぁ。なんだけど、なんだかちょっと物足りないような。さっぱりしすぎなような。うーん;;;

実は、この作家さんは読んだことがないと思ってたんですよね。ふと手にすると「芥川賞候補作」って言葉が目に入って、そのまま棚に戻すってことが多かったような気がします。が!先日、「本バトン」をやったら「シルエット」を読んでいて、「おそるべし高校生!」ってなコメントまでつけていた。・・・驚愕。ていうか、自分の記憶力のなさにがっくり;;;肩を落としました(笑)

そんな訳で、俄然、興味が湧いてきて手にした本だったんですが・・・。期待が大きすぎたのかなぁ;;;最初に述べたように、決してつまらなかったわけではないんですよ。どっちかというと好きなんですけどね。でも、ちょっと物足りない。胸にずぅんとくるようなものがなんだかちょっと足りない、ようなそんな感じ。

姉弟の双子の大学生。気が強くってプライドの高い姉と、その姉に振り回されている優しい弟。ふたりのそれぞれの恋。そして、将来への迷いや不安。最初は姉メインのお話かと思ってていたのに、途中で姉は影をひそめて弟くんメインになってしまったのも、あれれれ?でした。なんだか話が変わってきたような・・・と思っていたら、著者があとがきで「途中で変わっちゃった」なんてことを告白?してて、私の気のせいじゃなかったのか、と。

双子の姉弟、姉に一目惚れした公務員の熊野(細野/笑)さん、弟に思いを寄せる雪村さん、そして従弟くん。登場する人々はそれぞれ個性的。そして、誰もが見かけ通りではなく、その裏に隠された性格。深く付き合うほどにそれらが見えてきて、いつの間にか近づいているお互いの距離。読んでる私も、最初は引いていたキャラに、いつの間にかなにやら好感を持ってしまっていました。現実の人間関係もそんな感じですね。会う度に、「あれ、この人ってこんな一面も持ってたんだ」「意外や意外。こんな人だったとは!」という発見というか驚きがあって、いつの間にやら近づいた人もいるし、離れていった人もいる。もちろん、第一印象というのは大切だし、その後の関係形成にも影響はあるとは思うけど。

姉と熊野さんには、なんだかんだ言いながらこのまま二人で・・・という未来が感じられたんですが、弟と雪村さんはどうだろう?という気持ちになりました。というのも、最後の弟の選択が、なんだかなーでして。雪村さんとしては、その選択が嬉しいのかなぁ。どうもピンとこない。まぁ、単に私がそうされたらイヤだからなんだけどね(笑)ただ、最後に「~本当はまだわだかまっているものはある。消えるわけがない。」という弟の言葉があったので、もやもやした読後感にはならなかったのかな、と思います。



クローバー
角川書店
島本 理生

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この記事へのコメント

2008年10月16日 21:42
こんばんは^^
実はこの話の結末をすでに忘れていまして、最後の弟くんの決断も「…なんだっけ?」ってな感じでいます。自分のブログ見てもよくわかんないしなぁ。でも自分もすずなさんも「なんだかなぁ」って書いてるってことは、きっとそういう感じなんでしょうね←言っててわけがわからなくなってきましたが…
島本作品としては異色のものだったかな、とも思いました。
すずな@主
2008年10月17日 14:31
>麻巳美さん
きっとそういう感じの決断です(笑)
島本作品の中では異色のものだったんでしょうか。文章自体は好きだったので(内容もそれなりに)他作品も読んでみようと思ってますが・・・。この著者さんを好きなるかどうなのか・・・ちょっとドキドキです(^^ゞ
2008年10月17日 21:14
こんばんわ。TBさせていただきました。
結構前むきな終わり方でしたが、モヤモヤ感はありました。
でも、確かに弟君が素直に割り切れない部分も描かれているからよかったのかなとも思います。
私も、すずなさんと同じく、相手にこういうことをされたくないですが^^;
すずな@主
2008年10月18日 15:02
>苗坊さん
ちょっとモヤモヤ感の残るラストでしたよね。弟くんがすっぱり割り切ってなかったのがまだ良かったですけど。
相手にこういうことされると、嬉しいよりも逆に重荷に感じちゃうような気がしますよね。

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