愛しの座敷わらし(荻原浩)

恩田陸さんの「不連続の世界」を読んだ後のもやもや感を払拭すべく、ほっこりできそうな本書に手が伸びた。

朝日新聞連載。我が家は朝日新聞を購読してるんだけど、連載中には読んでなかったんですよねぇ。荻原さんってことで最初の方は読んでたんだけど、こうチマチマと読むのは性に合わなかったり、毎日だから旅に出ると読めなかったりで挫折しちゃって。で、本として発行されたら読もうと思ってたら、いつの間にやら直木賞候補作にまでなってて、「そんなに面白かったのか!?」と焦ってしまいました。

ほんわか温かい家族の再生物語。
・・・と、一言で終わってしまいそう(笑)うーん。直木賞候補作ってことで期待が大きすぎたのか、いま一歩感を拭えない。あ、だからと言って「つまらない」と一言で終わるようなものではなくって、面白くしんみり心に沁みる良い作品だとは思います。ただ、その言葉の前に「それなりに」という言葉が付いちゃうかなぁと。予想通りのお話に予想通りの展開。そして、予想通り、期待通りのラスト。私的には、”普通”よりも☆一つ多いんですが、大満足!というにはちょっと物足りない。おぉっ!と思えるような、予想外の出来事や展開がなかったのが、惜しい;;;って感じになっちゃうのかなぁ。

座敷わらしが可愛い。行間から、「ほわぁ」と発する言葉が本当に聴こえてきそうでした。ただ、座敷わらしの正体って知ってたんですが、知ってても、その説明後の「しゃぼんだま」の歌詞が切なく響いてきてシンミリしちゃいました。

もし我が家で座敷わらしを見ちゃったら・・・。やっぱり、このお母さんと同じような反応をすると思う。だって、怖い。一人では居たくない。出来るなら鏡も見たくない。トイレにも誰かについて来て欲しいと思う。狭い空間をきょろきょろと見回しちゃってる自分が眼に浮かぶようです(笑)それが、座敷わらしで福の神なんだという正体が判った後でも・・・。そこはお母さんとは違うかな。

予想通りのラストに物足りなさを感じたと書きましたが、もし違ったラストだったら・・・。それはそれで不満に思ったような気もするなぁ。
・・・と、読者の我侭っぷりを発揮して〆たいと思います(笑)



愛しの座敷わらし
朝日新聞出版
荻原 浩

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この記事へのコメント

2008年09月08日 22:24
きっとこんな風になるんだろうなと予想通りの展開は、安心感があるものの、物足りなさを感じる部分でもありますね。それでも最後の一文にはにっこりしてしまいました。
たまねぎ
2008年09月09日 00:49
たしかにあのままお別れだったら、そりゃないよと嘆いていたと思います。でも…やっぱり物足りない(汗)
すずな@主
2008年09月09日 15:04
>エビノートさん
そうですね。予想通りの展開の安心感と物足りなさ。上手くバランス良くっていうのは難しいですよね^^;
私も最後の一文にはにっこりでした♪

>たまねぎさん
おっしゃるとおり(笑)
読者の我侭なんでしょうけどね^^;
2008年09月18日 23:56
こんばんは。
私も多分座敷わらしみちゃったら、お母さんのようになると思います。やっぱり怖いですよね。
座敷わらしの「ふわぁ」はすごくかわいかったですね。
すずな@主
2008年09月19日 15:33
>masakoさん
座敷わらしの可愛らしい言動に和まされたんですが、やっぱり実際に見えちゃうと怖さの方が勝っちゃいそうですよねぇ^^;でも、「ふわぁ」は見てみたいですけどね(笑)

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