不連続の世界(恩田陸)

「月の裏側」に登場した多聞が主人公の短編集。

・・・あいやぁ。「月の裏側」がどんな内容だったのかイマイチ憶えてなくって。なので、多聞さんと言われてもさっぱり;;;という状態でした。が、憶えてなくても大丈夫でした。・・・たぶんね(笑)で、「月の裏側」というタイトルから思い出す(浮かぶ)のは、ホラーだったということ。柳川がモデル?だと思ったこと。そして・・・倉庫みたいなところに物体と化した人間がずらぁーーーーっとぶら下がっている、という映像。その映像って、思い浮かべただけでゾッとするくらい怖いんですけどぉ。本当にこの作品の内容なのかは・・・。合ってるのか・・なぁ。それとも勘違いかな。

5つの短編。そのどれもが、”まさに恩田作品!”というもので最後にゾクゾクッとする。そして、もやもやする。読み終わった後に残る、もやもやもやもやもやもや・・・。こういうテイストの恩田作品は、読んだ後になんとも落ち着かない気分にさせる。その不安というか不安定さがクセになってしまうのか、怖いぞ、落ち着かないぞ、と思いつつも、ついつい読んじゃうんだよねぇ。

好きだったのは「悪魔を憐れむ歌」かな。なんで?と聞かれると困るけど、なんとなーく好き(笑)インパクトがあったのは、やっぱり「幻影シネマ」。この真相はすっごかった。その光景を想像すると、壮絶すぎて吐き気までしそうな気分になる。ゾッとするなんて生易しいものじゃない。そりゃ~トラウマになるよなぁ・・・。イマイチだったのは「砂丘ピクニック」。・・・う。うーーーん;;;という感じ。「幻影シネマ」と違う意味でインパクトがあったのは「夜明けのガスパール」。他の4編と違って、多聞の心の内を覗いて、彼の脆さや危うさをがっしと、どん。と、目の前に突きつけられたような感じ。・・・上手く言えないけどさ。

あら。なんだかんだで、5編のうちの4編に触れてしまった。これは残りの1編も触れなければ・・・。「木守り男」。可もなく不可もなく(笑)えーとですね。これはねぇ・・・オチがねぇ。不思議なというか、ちょっとゾクッとするような怖さを感じていたのに、最後にガクッと肩透かしをくらったような感じでして。オチがちょっと安易過ぎないですか?と言いたい気分。それとも、私の読み方が悪かったのかな・・・。



不連続の世界
幻冬舎
恩田 陸

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この記事へのコメント

べる
2008年09月09日 08:34
すずなさんこんにちは。私も『月の裏側』の内容をすっかり忘れていて、続編とは思わずに読みました^^;個人的には恩田さんは本格ミステリを一番書いて欲しいと思っているので、こういうテイストの作品は大好きです。私も「幻影~」が秀逸だと思いました。あとはラストの「夜明け~」ですね。ガツンとやられました。
すずな@主
2008年09月09日 15:09
>べるさん
同じような方がいらっしゃって、ちょっとほっとしたり~(笑)<月の裏側
「幻影~」のインパクトは凄かったですね。まさに壮絶。あの光景を思い浮かべるとゾッとします。
「夜明け~」は、そうくるのか!という衝撃が大きかったですねぇ。まさか多聞自身のことが・・・でした。
2008年09月25日 21:09
そうそう。最初はイマイチ?と思ったんですよね~。でも、旅に出てからは、面白い~♪となりながら読みました。旅情を誘う内容だったからかなぁ。
「悪魔を憐れむ歌」のラストにはぞくぞくしました。人の心も怖いけど、山って何でも飲み込む怖さがあるような気がします。
すずな@主
2008年09月26日 15:10
>エビノートさん
最初の章は、・・・あれ?って感じだったんですが、読み進むうちにどんどん引き込まれていきましたね~。旅に出たくなりました(笑)
あ~そうです!「悪魔を~」は、山に何だか底知れない怖さを感じてぞくぞくしました。
2008年11月09日 13:42
こんにちは。TBさせていただきました。
面白かったですね。
恩田さんの世界です^^多聞のこと、あまりおぼえていなかったのですが、読んでいくうちに徐々に思い出していく感じでした。
最後の作品が感動してしまいました。
物怖じしないぼけ~っとした感じの多聞ですけど(失礼ですが)、最後のシーンは何だか少年のように思いました。
本当に大事な人だったんだろうな~と。
すずな@主
2008年11月10日 15:29
>苗坊さん
恩田ワールドを堪能できた1冊でしたね~。私も多聞のことはすっかり忘れてました^^;読んでもイマイチ思い出せなかったような感じでしたけど;;;
最後のシーンは、ある意味、衝撃的でした。まさか多聞が!?と驚きが大きかったです。

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