福袋(角田光代)

人生を「福袋」に例えた8編の短編集。

タイトルとかわいらしい装丁から、心温まる、泣ける小説だと思っていたんです。ところが、読んでみると想像してた内容とかなり違っていて、期待ハズレというとちょっと違うけれども、あれぇ~?という気持ちになった。うーん;;;たぶん、違うタイミングで読んだら、もっと違った印象だったんだと思うんだけどね。今読みたかったのは、こういう内容じゃなかったみたい・・・。

「福」の字になんとなーく期待をして、ついつい手にしてしまう。でも、何が入ってるかわからない。ドキドキと期待しながら開けると、入ってる中身は思ってたほど良いモノじゃない。そういえば、去年も同じように期待して、同じように落胆したんだった。そんな福袋。人生もそんなもので、良い事ばかりを期待しながら進むけれど、それに反する事の方が多かったりもする。それでも、今度こそは・・・とついつい次を期待してしまう。何が出てくるかわからないけれど、期待通りになったことは少ないけれど、でも手に入れることはやめられない。それが人生。

8編の短編集に登場する誰もが、その人生で遭遇した期待通りじゃなかった出来事。まぁ、人生ってそんなもんだよね。諦めとか自嘲ではなく、悟るような気持ちでふっと笑ってしまうようなお話でした。もう少し、肩の力を抜いて歩いていこうよと、ぽんぽんと肩を叩かれたような気分も、味わったような気もする・・・。



福袋
河出書房新社
角田光代

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この記事へのコメント

2008年07月20日 17:09
人生ってのは思うようには行かないもの。そんなところをさすが角田さん、上手く書いてましたね~。
角田さんの作品には、ダメージを受けちゃうことがママあるんですけど、この作品はそうでもなかったです。何が出てくるのか、興味津々な野次馬的な読み方ができたからかなぁ~と思います。
すずな@主
2008年07月21日 09:39
>エビノートさん
「福袋」を人生に例えて描いてあって、さすがだな~と思いましたね。
そうですね。この作品は、ダメージよりも、「ま、誰の人生もこんなもんよ~」とふっと肩の力が抜けるような感じを受けました。

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  • 福袋 〔角田 光代〕

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