食堂かたつむり(小川糸)

何気なく料理を作っている自分が恥ずかしくなった。・・・というと大袈裟だけど、もうちょっと何かしらの気持ちを持って料理を作るようにしなきゃいけないなぁ・・・と反省。そしたら、読了した次の日の朝、お弁当用の卵焼きが近年にないくらい見事に焼けた。お気に入りの韮入り卵焼き。フライパンに卵を流し込んだ時から「お!」という感じで、お箸でくるりんと巻く度に心の中の「おぉ!」が段々と大きくなっていくのが分かる。フライパンから取り出した卵焼きは、お弁当箱にピッタリの大きさ(我が家は卵焼き用のフライパンは使用せず普通の丸いフライパンで作るので、卵の量とかで大きさがまちまちになっちゃうのです^^;)で、完璧なフォルム、絶妙な焼き色。うほー!と絶賛しながら眺めて、とーっても嬉しくなった。思わず母に自慢しまくった。卵焼きを(笑)お弁当の残りを朝食で食す。うふふふーとテンションを上げながら、口に放り込む。・・・む、むむむむぅ。辛い、かもー。お塩の量がちょっと多かったよう;;;嬉しかった分、凹み具合もなかなかだった。世の中、そんなに甘くないなーと改めて感じたり(笑)

一日一組限定の「食堂かたつむり」。その前に面接までやるというこだわり。でも、その一組の為に、一組だけの料理を作ってくれる。贅沢な食堂。

「そんなんで採算がとれるのかーっ!?」とか、他にもいろいろとツッコミ所もあったけれど、そこらへんはあまり気にせず読めたかな。とにかく、丁寧に心こめて作られる料理の数々に心を奪われました。「食べる」ということは、人間にとって基本的な、とっても大切な行為。そして、「生命」を頂くということでもある。そんな当たり前のことが、優しく、平易な言葉で淡々と綴られている。小中学生の食育教材として良いかもーとも思ったり。ってか、それよりも、「給食費を払ってるんだから、うちの子に”いただきます”は言わせないで!」なんてふざけたことをノタマウ保護者に是非とも読ませたいもんです。披露宴料理の件なんか特に。

美味しそうな料理は沢山あったけれど、私が食べたいなーっ、と思ったのは「お茶漬け」でした。自分でも作れそうだけど、誰かが作ってくれるってのがいいような気がする。誰か作ってくれないかなぁ(笑)



食堂かたつむり
ポプラ社
小川 糸

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この記事へのコメント

まみみ
2008年07月14日 21:23
こんばんは^^

この作品派手じゃないのに、今もえらい人気ですね。しみじみと日々の糧に感謝する気持ちになれるから、誰かに読ませたいと思う人が多いんでしょうか……(深読み?)
最近は母親に頼り切りでめっきり自分で料理しなくなっちゃってますが、わたしもすずなさんみたいにがんばってみようかなぁ。まずは卵焼きから!
すずな@主
2008年07月15日 15:26
>まみみさん
人気ですよねぇ。そうですね!分かり易い言葉で書かれていて、じわじわと沁みるようなお話なので、誰かに勧め易いし、プレゼントとしてもいいような気がします。
・・・心新たに料理に取り組んだのはあの日だけでした^^;;;特に朝は、ガサゴソと冷蔵庫を漁り、ドタバタと調理してる日々です(笑)
2009年02月08日 22:20
すずなさん、こんばんは(^^)。
料理って、奥が深いですよねぇ(反省)。
作る方は無理でも、ホントに、感謝だけは忘れちゃいけないな~と思いました。
良い料理は、食べる人も、作る人も、関わる人も癒せるんだな・・・そんな料理に出会いたいものです(自分で作れるのが一番ですが、それは無理そう)。
すずな@主
2009年02月10日 05:25
>水無月・Rさん
この作品を読んだ時は、心をこめて料理を・・・と思ったんですが、既にそんなことはスッカリ忘れ・・・;;;いかん、いかん^^;
食べる人も作る人も癒せる料理。私も作るよりも、出会いたーい!と思います(笑)

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  • 「食堂かたつむり」 小川糸

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  • 『食堂かたつむり』/小川糸 ◎

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