もう、さよならは言わない(榊邦彦)

うーん。ちょっと惜しいっ!ってとこでしょうか。どうも、こういう”もうちょい”ってのが続くなぁ・・・。実は、この次に感想をUP予定の作品も、これと同じように惜しいっ!なんだよねぇ・・・。

帯の文章から”泣かせる作品”だというのは分かってて、泣く気満々で読んだんですよね。ところが、じわっとくるものの、それ以上にはならなくって。・・・あ、あれ?泣けないよーと心で呟きながら読み進めて、またまたじわっ。・・・あ、あれ?じわっ。・・・あれぇ?の繰り返しで読了しちゃいました。むー。なんだかスッキリ泣けずに欲求不満。

死別した妻を想いながら幼い息子と暮らすサラリーマン。恋人の転勤を機にプロポーズされたものの、結婚に踏み切れず別れてしまった保育士。どちらも、大切な人を失った悲しみを抱えながら日々を送り、そして、いつの間にか惹かれ合って・・・。

絶対に号泣できるはずだったんだけどなぁ・・・。そのつもりで読み始めたのに、イマイチ感情移入できず、泣くタイミングを逃してしまったような気がします。亡き妻が記念日に夫へメールが届くように設定し、そして消滅させる。・・・消滅させるようなプログラムを作れるんなら、それ以前に届かないようにしろーっ!と突っ込みを入れてしまったのが、思えば失敗だったような気がします;;;素直に、夫と一緒に焦り、嘆き、悲しめば良かった・・・。そこで違和感というか、むーんという思いを抱えてしまったせいで、その後もそんなことの繰り返しでして。夫にも、もうひとりの主人公である保育士の彼女にも感情移入できず。びみょーな、そこはかとなーい違和感を拭えないまま最後まで読んでしまいました。途中で、1章だけ亡き妻が語る章があって、「ということは、次は例の彼氏かな?」と期待したものの、彼が登場することはなく、期待はずれに終わってしまったのも・・・。

亡くした人も失った人も、無理して忘れなくていいんだ。その想いはずっと抱えたままでいいんだ。そう、二人の主人公が気付いて、届くはずの無いメールをそれぞれの想い人に送る。
・・・くぅー。泣けなかった自分が歯がゆい。




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