のぼうの城(和田竜)

第139回直木賞候補作。
読み始めはどうも乗れなくって「・・・ハズレ?」という不安が頭を過ぎったりもしました。が、なんとか読んでいくと、だんだんと面白くなっていって最後は「うん、満足!」と思える読書になりました。

秀吉の北条攻めで、唯一、落ちなかった「忍城」を描いた歴史小説。城代となった”のぼう様”こと成田長親を中心に、死闘を繰り広げた武士達が魅力一杯に描かれていました。

魅力的な人々ばかりでしたが、その中でも光っていたのはやっぱり”のぼう様”。領民から”でくのぼう”からきているこの愛称で呼ばれ親しまれているのぼう様。その彼が、秀吉の大軍勢を前に、開城ではなく闘うことを選択する。

武士としての、そして、人としての矜持をどこに持つのか。のぼう様の、一見ぽや~んとしているように見える外見からは窺い知れない、度量の大きさと矜持の高さが一気に迸る様は、読んでいるこちらとしても喝采を叫ばずにはいられない。そして、ただただ感嘆するばかり。読みながら、領民達と同じようにのぼう様に一気に魅了された私がおりました。

ドキドキワクワクの読書になりましたが、歴史小説としてはちょっと物足りなさを感じなかったといったら嘘になる。なので、この忍城の闘いについては他の著者も描かれているようで、そちらも読んでみたいなーと思いました。



のぼうの城
小学館
和田 竜

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この記事へのコメント

2008年10月30日 19:47
うん、私も序盤はハズレ?と思った口でした。戦が始まると面白かったんだけど。のぼう様はじめ、登場人物のキャラが立ってましたね~。
すずな@主
2008年10月31日 14:45
>エビノートさん
ですよねぇ!挫折しそうでしたもん^^;
その反動からか後半は面白く読めましたね~。
2011年01月20日 12:35
こんにちは。やっと読んだです。
正木丹波がお気に入りでした。わき役さん達が魅力的でした。
余計な説明をそぎ落としている分、読みやすかった印象です。
すずな
2011年01月21日 12:30
>香桑ちゃーん
脇役さん達はもうね、なんだかうろ覚えなんだけど^^;みんなカッコ良かったな~ということだけは覚えてる。
私はそこに物足りなさを感じたのかな…と思いまする。

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