オチケン!(大倉崇裕)

この作品の前に読んだ本がなかなか重く厚かったので、次はちょっと軽めでサクサク読めるのがいいなぁ・・・と思って選んだのがこの作品でした。最近、落語物の作品を見つけると、見ない振りができなくなりつつあります(笑)

中編2編を収録した落語ミステリー。”落語ミステリー”ではあるものの、思ったとおり軽く読めて楽しい読書になりました。大学に入学したばっかりの越知健一が、強引に廃部寸前の落語研究会に入部させられ、廃部を狙うお笑い研究会、釣竿会、折り紙の会と渡り合うお話。・・・や、な~んかちょっと違うなぁ(笑)2編とも落語をベースにした事件が起きて、越知くんが風変わりな先輩二人にお尻を叩かれながら、なんとか真相に迫っていくというお話。うん、そんなお話です(笑)

またしても、最初は「寿限夢」。落語の入門噺なんでしょうか。先日、「こっちへお入り」(平安寿子)を読んだ時にも最初に出てきた噺で、図書館のDVD・CDを探したんだけど見つからなかったんだよね。貸し出し中だったのかなぁ。ここまで出てくると、どうしてもこの噺を聞きたくって聞きたくって・・・。今度行った時も懲りずに探してみよう。

越智くんのお人好しぶり、それに、飄々とした岸と、人当たりが良さそうで実は押しが強くて謎めいた中村が絡まってくると、なんともユーモラスというか、ミステリーなのに緊迫感の欠片も感じないといいますか・・・。いつもだと、そこに物足りなさを感じるんだけど、逆に魅力になったのか、楽しく読めちゃいました。岸と中村はぐいぐいと越智くんを引きずりまわして真相に迫って、最後の最後はポイと放り出しちゃう。読みながら、越智くんと一緒にウンウンと頭を捻りましたよー。岸よりも中村よりも、やっぱり越智くんに親近感(笑)

で。これって続編があるんですよねぇ?めっちゃ気になるところで終わってるんですけど。まさか続き物だとは思わなかったんで、ちょっと「えぇっ!?」とビックリしちゃいましたが。でも、越智くんをはじめ、オチケン部の面々にはまた会いたいなーと思うので嬉しかったけどね。続編が楽しみです。
・・・それにしても、また続き物に手を出してしまったようですねぇ;;;



オチケン!―Rakugo Club The Key to Solving Mysteries (ミステリーYA!)

この記事へのコメント

たまねぎ
2008年06月12日 01:18
この本のおかげで、落語を最近聞いております。楽しくてはまりそうです。ところで、私も図書館で落語のCDを探して借りているのですが、じゅげむは一時期子供達の間でブームになった事もあってか、落語家のCDよりも子供向けの落語や昔話や童謡がまとまったCDでいくつか見かけました。
すずな@主
2008年06月12日 15:39
>たまねぎさん
おぉ~すでに落語にハマっちゃったんですね!・・・いや、まだなのかな^^;
私もそのうちハマるような気がします(笑)で、まずは「じゅげむ」です!子供向けのCDですね!今度、そっちで探してみます~。良い情報をありがとうございます♪
2008年06月13日 23:11
私もいつの間にか、落語モノを素通り出来ない体質になっちゃいました(^_^)
「○○独演会」なんてポスターにも敏感に反応しちゃったり。多くは時間があわなかったり、場所が遠かったりで、行けないんですけどね~。ムムム。いつか実際に落語を聴いてみたいです。
すずな@主
2008年06月14日 14:24
>エビノートさん
お~エビノートさんも”落語”につい反応しちゃってるんですね!
そうなんですよー!私もナマ落語を聴きたいと思うんですが、時間とか場所がネックになって実現できないでいるんです;;;お互い、近いうちに行けるといいですね。

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