風の大陸 外伝3虹の時間(竹河聖)

3つの短篇からなる「風の大陸」3冊目の外伝。
ティーエ、イルアデル、ボイス、ラクシ。彼らが出会う前のそれぞれのお話。

・運命の第一歩
ティーエが山を下り最初に出会った人間達との交流。イルアデルが決断した父王殺しの顛末。この二つの物語が交互に語られる。「同じ頃、彼は・・・」のような構成になっているんですね。・・・ぶっちゃけると、こういうのは読み難い;;;外伝1・2のように、章ごとに分けてあるのはまだいいんだけど、これは唐突に場面転換していて、最初はむむっ?と戸惑ってしまいました。
タイトル通り、ティーエとイルアデルが自らの運命に向かって最初の一歩を踏み出した瞬間が描かれています。

・大河
ボイスの物語。がっ!めっちゃ短い。故郷を追われた時のお話ですが、なんというか本当に「付録です。」って感じ。無ければ無くていい。ってか、こんなお話ならわざわざ書かなくってもいいよ、と言いたくなるくらい。とりあえず、この巻にもボイスを登場させましたよ、そんな言い訳にする為に書かれたのね、とイヤミのひとつも言いたくなるようなお話。

・影を背負う男
ラクシとその兄ハラドが過酷な生活を送る故郷で遭遇した悲しい出来事。これは読み応えがありました。ハラドの人柄がよく分かるお話で、これを読むと、どうかティーエの治療によって少しでも安定した生活を送れるようになるといいな、公国での厳しい生活が少しでも和らぐように山との付き合い方を教えてもらえればいいな、と思わずにはいられませんでした。
できるなら、本編後、ティーエ達がたどり着いた時のお話も読みたいなぁーという思いがますます強くなったお話でもありました。


風の大陸〈外伝 3〉虹の時間(とき) (富士見ファンタジア文庫)

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