正義のミカタ~I’m a loser~(本多孝好)

面白かった。面白かったんだけど、ラストがもやもや・・・。

大学生になった亮太は、高校までいじめられっ子だった。彼が同級生のいじめっ子に暴力を受けていたところを助けてくれたトモイチに誘われ、「正義の味方研究部」に入部することに。そこで亮太は、部員の先輩やトモイチ達と「正義の味方」になるべく活動を始めるが・・・。

タイトルが”味方”ではなく”ミカタ”とカタカナになっているところが不思議だったんだけど、ラストを読んで納得。ミカタは”味方”と”見方”という二つの意味を持っていたようで。

途中までは、それまでいじめられっ子だった亮太が、トモイチや先輩たちと一緒に「正義の味方」として活動していく様子が描かれていて、亮太がちょっとずつ勇気を出して変わっていく様子に声援を送りながら読んでいました。が、途中からなんだか雰囲気が変わっていって。自分なりの”正義”を考えるのは分かるし、亮太の出した結論も分からないではないんだけど、なーんか釈然としないというかね。すんなり納得できない自分がいます。まぁ、同じ体験をしても感じ方は人それぞれではあるとは思うんだけど、あの結論に至った心の動きというのがイマイチ理解できないというか・・・。「正義とは?」と問うて、みんなが同じことを答えるとは思わないし、同じである必要もないと思うんだけど。私の思う「正義」とは、ちょっと違ってるということなのかなぁ・・・。よく分からない。よく分からないけど、なーんかモヤモヤが心に残る作品でした。

あとね、あの部長はどうなる?という思いも残ります。元々、影の薄い登場人物だったんだけど、なんだかあのまま放置というのはどうなの?と思っちゃいます。だから、どうして欲しいのか?と聞かれると答えられないんだけどね・・・。


正義のミカタ―I’m a loser

この記事へのコメント

エビノート
2008年05月04日 00:30
勧善懲悪の分かりやすい物語なのかな?と思ってたら、読後は正義ってなんだろう?って考え込んじゃう作品でしたね。
そういえば、部長はあの後どうなっちゃうんでしょうね。気にしてなかったんですけど、気になってきちゃいました(^_^;)
2008年05月04日 09:32
正義の定義ってむつかしいですね。みんな一緒かと思っていたんですが、この作品読んでそういうわけでもないらしい…と気づきました。
エンタメ作品と思って読むとびっくりするお話かな?少なくともわたしはびっくりしました。
すずな@主
2008年05月04日 14:19
>エビノートさん
そうなんですよー。”悪をやっつけるヒーロー物”っぽいのかな~と思っていたら、ちょっと色々と考え込んじゃうような作品で;;;まぁ、それはそれで読み応えがあって良かったと言えば良かったんですけどね^^;
何故か部長が気になってしまって。誰か部長を何とかしてよ~ぅ!と思っちゃったんですよねぇ。

>まみみさん
それぞれが持つ「正義」っていうのがあるんだなーと、思った作品でしたね。
私も、もっと軽いお話だと思っていたのでビックリというか、ちょっと戸惑ってしまいました^^;

この記事へのトラックバック

  • 正義のミカタ―I’m a loser 〔本田 孝好〕

    Excerpt: 正義のミカタ―I’m a loser本多 孝好 双葉社 2007-05売り上げランキング : 4798おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ いじめられっ子の亮.. Weblog: まったり読書日記 racked: 2008-05-04 00:24