ブランケット・キャッツ(重松清)

2泊3日でレンタルされる猫。その猫をレンタルした人々の7つの物語。

7編のうち、1編だけはレンタルされる猫が主人公になっていて、実はそれが一番のお気に入り。ちょっと斜に構えつつ、とっても優しい猫ちゃんにメロメロになりました(笑)

猫をレンタルする人々は、みんな心に何かしらの重い荷物を抱えている人ばかり。当然ながら、猫をレンタルする理由は様々。そして、もちろん猫と一緒に暮らすのが初めての人もいる。そんな彼らが猫と一緒に生活をすることで、その猫から何かを感じ、感じた分だけ心のありようが変化していく。

最初は、その人々の抱える荷物の重さに面くらい、自分までちょっと”どよーん”となりつつ読んでしまった。でも、猫と触れ合うことによって、希望とか、勇気とか、優しさとか、何かしら前向きになれるものを見出していく人々の姿に、いつの間にやら涙ぐみながら読んでいる私がいました。私も、この作品で描かれている人達と同じように、一緒に暮らしている猫と触れ合うことによって、癒やされたり、優しい気持ちになれたりしてるんだよなぁ、ってなことを思ったり。

”ほんわか”癒やされる、という感じではなく、切なかったり、哀しかったり、心が痛むことは無くならないけれど、ちょっとだけ心が軽くなれる、ちっちゃな希望が持てる、そんなお話だったような気がします。


ブランケット・キャッツ

この記事へのコメント

2008年04月12日 21:10
タビーの話には、タビーの賢さと優しさを感じました。私もこの話が一番のお気に入りです。
他の猫ちゃんは、どんなことを考えながらレンタル先で過ごしてたんだろう?そんな想像も膨らみますね。
すずな@主
2008年04月13日 10:03
>エビノートさん
レンタルされる猫ちゃんのタビーの話は良かったですね♪
他のレンタル猫ちゃんのお話も興味がありますよね。横領した女性と一緒に旅した猫ちゃんとか興味があります。
2008年07月07日 23:25
こんばんわ。TBさせていただきました。
どの作品も素晴らしいですけど、やっぱり猫目線っていうのが興味深いですよね。
きっと猫は、人間達を見下してるんだろうな~と、勝手に思っています^^;
すずな@主
2008年07月08日 15:16
>苗坊さん
どの作品も作者の厳しくも優しい目線を感じられるお話でした。
唯一の猫目線のお話は印象的でしたね。タビーのその後の冒険譚?も読みたいなぁ・・・と思っちゃいます!

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