男は敵、女はもっと敵(山本幸久)

6編の連作短編集。

36歳のフリーの映画宣伝マン藍子の物語が最初の章。その後、藍子の元夫の婚約者、元愛人、愛人の元妻、取引先の担当者、そして最後に再び藍子が描かれる。

この構成が面白かったなぁ。藍子を通して繋がっている人々の物語。次は誰のお話かな~?というワクワク感。おぉ、次はそっちかっ!この人が主人公か!という嬉しさと驚き。堪能させてもらいました。

主人公が変わると、その人の見方もそれぞれ変わるのも面白いところだった。藍子が冴えないと思っている元夫は、婚約者にかかれば「私のクマちゃん」とやけに可愛くなったり。でも、現実でもそういうことってよくあるよね。相性や価値観で、人によってガラリと評価、印象が変わったりする。

このお話の中で、一番気に入ったエピソードは、エレベーターで悪戯した男の子を叱る藍子。・・・本筋とはちょっとちがうところのような気もするけど(笑)お~こういう叱り方、謝らせ方の出来る大人って素敵だなと思いました。

そして、印象的だったのは・・・やはりアレですね(笑)藍子の元愛人の元妻(元が多いな;;;)のお話。職場の後輩の行動ですよ!口に指を突っ込んで・・・というヤツ。読みながら、うっひゃぁ~~っとなりました。いやぁ、あの行動は凄すぎでした。強烈でした(笑)

心にずーーんとくるとか、ほんわかするとかっていうお話じゃないんだけど、「ぷ。」とちょっと噴出しつつ読んで、読了後に「ふ~~ん。」で終わるような、軽~く読めるものが読みたい気分だったんで、ちょうど良かったかな。


男は敵、女はもっと敵

この記事へのコメント

2008年03月09日 22:50
口の中に指を突っ込んで…というやつ、私もぶっ飛びました。絶対出来ない!やられるのもイヤ~(>_<)ってな行動ですよね。怖。
共感できる部分が少なくって、辛目の感想でしたが、思い返してみれば面白い登場人物も結構いたなぁと~思います。莉田翁とか。トホホな感じの西村とか。
すずな@主
2008年03月10日 16:17
>エビノートさん
アレはすっごかったですよねぇ;;;想像したくないのに、つい想像しちゃって・・・^^;
莉田翁はなかなか興味深い人物でしたね~。西村さんはタイミングを逃しまくって、ちょっと可哀相でしたね;;;
2008年03月13日 21:50
口の中に指を突っ込んで…ってすみません、全然覚えてません。エビノートさんすごい!!
確かに登場人物はなかなか個性的でした。わたしも辛口評価でしたが、今度はキャラ読みでもしてみようかしら。
すずな@主
2008年03月14日 13:56
>まみみさん
私が、ちょっと前の記事にTB送っちゃったんで・・・すみません^^;;;
実を言うと、個性的な登場人物達ではありましたが、もうちょっとこう・・・というのは残った作品ではありました^^;

この記事へのトラックバック

  • 男は敵、女はもっと敵 〔山本幸久〕

    Excerpt: 男は敵、女はもっと敵 ≪内容≫ 才色兼備でAクラスの女、高坂藍子36歳。 元夫、不倫相手、さらにその妻にその息子…。 台風の目のようなひとりの女と、彼女をめぐる普通すぎる人々を描く、ちょっ.. Weblog: まったり読書日記 racked: 2008-03-09 22:42
  • 「男は敵、女はもっと敵」 山本幸久

    Excerpt: 男は敵、女はもっと敵posted with 簡単リンクくん at 2006. 4. 1山本 幸久著マガジンハウス (2006.2)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る Weblog: 今日何読んだ?どうだった?? racked: 2008-03-13 21:48
  • 「男は敵、女はもっと敵」山本幸久

    Excerpt: 「男は敵、女はもっと敵」山本幸久(2006)☆☆☆★★ ※[913]、国内、小説、短編、連作、女性、仕事 え?っと思うほど平凡で凡庸な作品。この作家の得意とする相変わらずのほのぼのとした、温か.. Weblog: 図書館で本を借りよう!~小説・物語~ racked: 2008-03-13 22:38