ししゃも(仙川環)

このタイトルを見て、笑った人の顔が浮かびます(笑)
そうです!あの”ししゃも”ですよー。本棚で発見した時は、あまりのタイムリーさに慌てて口を押さえなきゃいけなかったのです。本の背表紙にはぽっかりと口を開けたししゃもの絵まで付いてたりもして。瞬時に、どんぶり御飯の上に並べられたししゃもが脳裏に浮かび、うっかり静かな図書館で大爆笑しちゃうところでした。これはもう、絶対に読まねばっ!と肩を震わせながら本棚から引き抜きました。

・・・と、ワカラン人にはさっぱり意味のワカラン内輪ネタですみません;;;でも、どーしても一言コメントしておきたかったのです。

*****
ただただ、このタイトルに惹かれただけで手にした本でしたが、これが意外にも(失礼;;;)面白かったのです!これぞ、まさしく棚ぼた?

東京の一流商社でOLをしていた主人公が、会社を辞めて北海道の片田舎の地元に帰って来たところから始まるこのお話。負け犬OLが地元の町おこしに奮闘し、最後は奇跡を起こす!という、まぁ悪く言えばありきたりな話なのかな・・・と思いつつ読みました。

案の定、水産試験場で偶然目にした「虹色ししゃも」を使っての町おこしを思いついた彼女は、一流商社で培った行動力で、周囲の人々を巻き込みつつ事業化に突き進んでいく。「あ~やっぱりよくある話かな」と思い始めたところで、なんだかだんだんと物語に深みが増していくような・・・。あれぇ?これは、なかなか読み応えあるかも?と思った時には、すっかり魅了され、次へ次へとページを繰っておりました。

事業化の目処がたったところで、虹色ししゃもの飼育成功者は失踪し、浮かれた町の人々はどんどん暴走し、そして、失踪した男性は偽名を使っていたことまで発覚する。なぜ?そして、虹色ししゃも事業は成功するのか・・・。

最後も、期待していた奇跡は起こらない。・・・あ、おもいっきりネタバレかも?(笑)奇跡は起こらないものの、少しずつ「虹色ししゃも」の事業化に向けて動き出す町の人々の様子が描かれ、近い将来の明るい希望が垣間見られる。最後はニッコリ笑って読了できる清々しいラストでした。

それにしても、この「虹色ししゃも」の味の描写が事細かでして。すごく美味しそうだった!読みながら口中に生唾が・・・(笑)


ししゃも

この記事へのコメント

2008年03月29日 21:30
ししゃも!!
うー。反応したいのに~。
見損ねたんだよ、それ……。(T_T)
すずな@主
2008年03月31日 11:39
>あまねちゃん
うはははは。
長崎へDVDを持参いたしましょうか?

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  • 「ししゃも」仙川環

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