こころげそう 男女九人お江戸恋ものがたり(畠中恵)

6編の短編連作集。

江戸を舞台に繰り広げられる幼馴染の男女9人の恋物語。ミステリーのスパイス付。・・・って感じかな。印象でいうと、「しゃばけ」の妖が出てこないバージョンのようでした。主人公も、健康な若だんなって感じ。でも、正直にぶっちゃけるとですね、「しゃばけ」ほど「いいね~!」とは思えなかったです。期待が大きすぎたのかなとも思いますが、「しゃばけ」に比べるとちょっと物足りなさも感じてしまいました。

幼馴染として育った9人の男女が成長し、それぞれが恋や仕事で壁にぶつかったりと様々な人間模様が描かれています。この9人の間で当然、恋愛の縺れも起こる。人の心ってままならないものだな、ともどかしさを感じたり。おまけに、最初から2人が既に亡くなっているんだよね。そして、やっぱり亡くなった人を思い続ける人もいて・・・。すごい切ないお話でもありました。

そのすでに亡くなった2人。事故死となっているものの、実は真相が分かってなかったりもして、章が進むごとに少しずつ、少しずつ、明らかになっていく。真実が明かされた時、「えぇっ、そんなぁ;;;」と思わずにはいられなかったですね。さらりと描いてはあるものの、とっても切ない、辛い真実でした。

そして、それぞれが新たな人生を歩み始める。一緒にはいられない。寂しさを感じつつ、生きてくってことはそういうことなんだよな、と思う。そうやって前に進んでいくしかないのだよな、と、そんなことを思いました。


こころげそう 男女九人 お江戸恋ものがたり

この記事へのコメント

2008年03月13日 21:37
幽霊よりも妖の方に魅力を感じるのかも、と思った一冊でした。鳴家が出て来なきゃ、満足出来ない体質になっちゃたのかも(笑)
思いの一方通行が切なかったですね~~。
宇多とあの娘のその後が気になります!
すずな@主
2008年03月14日 13:48
>エビノートさん
やっぱり鳴家が出てこないと物足りないですね~(笑)・・・違う作品なんですけどね^^;
そうそう!宇多とあの娘のその後は私も気になります~。
2008年05月04日 01:07
こんばんわ~。TBさせていただきました。
連日連夜失礼致します^^;
9人の登場人物、最初は多いかも・・・と想っていたのですが、段々慣れてきましたね。さすが畠中さんですよね。
於ふじと千之助の死の真相が本当に切なくて胸が痛くなりました。
宇多は、幸せになってほしいなと想いますね。
あの娘と^m^
すずな@主
2008年05月04日 14:23
>苗坊さん
連日のご訪問ありがとうございます!とーっても嬉しいです♪

そう言われれば、9人もの登場人物を上手く描いてある作品でしたね~!改めて、畠中さんすごい!と思いました。遅いですね^^;;;
二人の死の真相は切なく辛いものでしたね。
私も宇多には幸せになってもらいたいと思いました。

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