東京公園(小路幸也)

ちょっと切なさを感じながらも、暖かいお話でした。公園が舞台になっているからか、キラキラとした木洩れ日を感じるような・・・。

とはいえ、内容的には暖かいものではないんだよね。公園にいる親子の写真を撮ることを趣味にしている大学生が主人公。ある日、公園で男性から頼まれたバイトは、公園散歩を趣味にしている妻と幼い娘を尾行して写真を撮って欲しいというもの。男性は妻の浮気を疑っていた。

母子を写真に収める主人公。そして、主人公を取り巻く友人や血の繋がらない姉。母子との奇妙な交流や同居人や友人、そして姉との交流。どの人も、いい人ばっかりって印象で。あ、いや。印象だけじゃなくって、本当にいい人達ばっかりなんだよね。みんな、主人公のことが大好きなんだなーということが、すっごく伝わってくる。主人公が迷ったとき、悩んだとき、落っこちそうになったとき。危ないほうへいかないように、ぐいぐいと手を引っ張るんじゃなくて、とんとんと肩を叩いて知らせるという感じの接し方が、とっても心地良かった。

どうなることかと心配になったけれど、嬉しくなるようなラストでニッコリ。出来るなら、この主人公やお姉さん、ヒロに富永。みんな幸せになれますように・・・。

読み終わった後、公園へ出掛けたくなったけれど、まだまだ寒いからねぇ(笑)風邪引いちゃいけないので、暖かくなってから出掛けてみましょうか。


ここのところ、ちょっと沈み込みがちで、読書にもイマイチ没頭できなくって。なんだか辛口なことばかり書いてしまいそうで、記事をUPするのに躊躇することが続いるんだよねぇ。それでも、こうしてなんとかキーを打てるのは、やっぱり読んで何かしら感じられる作品に出会えてるからなんでしょうね。


東京公園

この記事へのコメント

エビノート
2008年02月28日 20:47
好きな人に幸せでいてほしい、そんな思いが伝わってきて、優しい気持ちになれる一冊でした。
これを読むと、確かに公園に行ってみたくなりますよね。私も暖かくなったら公園に行って、日々の憂さを忘れてのんびりしたいです。
すずなさんの気持ちが少しでも浮上できますように♪
2008年02月29日 10:56
すずなちゃんが元気になれるような本と出会えるといいな。
何があったのかはわからないけど、負けるなーと遠くから応援しています。
すずな@主
2008年02月29日 13:48
>エビノートさん
ほっとできるというか、心がふっと緩んでしまうような優しいお話でしたね~。
公園でぼーっとしたくなりました!春が益々、待ち遠しくなっちゃいました(笑)
エビノートさんのお言葉で、ぽっと浮上しました。ありがとうございます♪

>あまねちゃん
あらあら。なんだかご心配をかけちゃったようで^^;
ま、寒い日が続き過ぎなんだよぅ!ということです。はやく春がこないかなぁ・・・。
すの
2008年03月12日 09:09
こっちの小路幸也は評価しているのですよ。偏屈オヤジですが(苦笑)
すずな@主
2008年03月13日 11:13
>すのさん
いやいや、偏屈だなんて!
”こっちの”という意味、なんだか分かります~。私も、たぶんそうかなと思いますので^^;

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