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zoom RSS ワンダフル・ワールド かけがえなき愚行(山口小夜)

<<   作成日時 : 2008/02/19 14:54   >>

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1982年の横浜を舞台に、ちょっと変わった塾で知り合った少年少女達の小学校5年秋〜6年春の約1年半を描いたお話。

みんながそれぞれに悩みや秘密を持ちつつ、いろいろな出来事を通して、友情を深め、”今”を一生懸命に楽しみ、生きていく様子が、おんぼろ塾を舞台に生き生きと描かれています。読みながら、小学生の自分がこのお話の中にいるような気分になりました、なれました。楽しかった。苦しかった。ドキドキして、イライラして、うるうるして、うふふふふとなりました。

それにしても、彼らがやったイタズラの数々の痛快だったこと!その想像力の豊かさ、行動力の素晴しさに、思わずニヤリとして、それが成功すると拍手喝采を浴びせたくなりました。特に、夏のロケット花火。いや〜凄いです。小学生が、そんなことまでやっちゃうの!?って感じです。度胸だけでも凄いと思うけど、ちゃんと成功させるんだもんなー。小学生にそんなことされちゃったら、大人の出番は無いですよ。先生みたいに、影から見守るくらいしかできないですね。そうそう。そんな彼らを見守る塾の先生も、これまた素晴しい。これは著者の半自伝的なお話みたいなので、実際にいらっしゃっる先生なんだよねぇ。当然ながら、「お会いしてみたい」という気持ちが湧き上がります。

楽しかった反面、それぞれが抱えた悩みや秘密も重かった。そんな重大な秘密だったとは・・・と胸を突かれ、しばし先を読み進めず呆然としてしまったりもしました。そして、彼らの友を思う気持ちにウッカリ涙したり。お互いに傷を舐めあうんじゃなくって、一歩引いて見守る、そんな印象かな。

「〜無理は努力のニセモノなんだぞ!!」(p126)
という言葉に、はっとしました。うわー、そうだね。真実をずばりと突いた簡潔な言葉。かの少年に投げられた言葉ながら、読んでる私の方がイタイ顔をしていたのかもしれません。

自分のあの頃を懐かしく思いつつ、思い出したくも無いあれこれも思い出し、素敵な仲間と輝いた日々を送る(った)少年少女達を羨ましく思いました。

最後の別れには涙ぐみ、ラスト2行でボロボロと泣けました。そして、それからの彼らの活躍ぶりににっこりと微笑みつつ、今の彼らの物語も読みたくなりました。



ワンダフル・ワールド―かけがえなき愚行
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