ホテルジューシー(坂木司)

沖縄に行きたぁーいっ。「南の島」っていうのはあまり興味がないんで(海でばちゃばちゃっ(笑)てのがイマイチ好きじゃないので)、今までそんなこと思ったこともなかったんだけどね。このお話を読んだら、沖縄に行きたくなっちゃった。美味しい沖縄料理をタラフク食べたいっ!・・・そっちか!(笑)

シンデレラティース」の姉妹編。サキちゃんの親友、ヒロちゃんのお話。
サキちゃんが歯医者さんでアルバイトをしていた頃、ヒロちゃんは沖縄の小さなホテル「ホテルジューシー」でアルバイトをしていた。ヒロちゃんが、出会った様々な宿泊客を通してちょっとずつ成長していく物語。

あのですね!お話の筋とは、全く関係ないんですけど。でも、すっごい気になることがあるんですけどね。ちょっと叫ばせてもらっていかしら?あのね・・・「ホテルジューシーのオーナーは誰ですか!?どんな人ですかーっ!?」・・・はぁ、ちょっとスッキリ。いや~オーナー代理もね、イッタイコノヒトハナニモノ?って気になるんだけど、オーナーはもっと気になる。っていうか、最後には華々しくとぉーじょぉーっ!されるのかと思ってたのに、全く姿を見せないんだもん。この作品の一番の謎はオーナーでした(笑)

読みながら、どうもヒロちゃんが自分にダブってしょうがなかった。あの、融通の利かないところとか、生真面目過ぎるところ、自分が正義と思い込んでいるところ、きっついところ。最近ではそうでもなくなったけど、特に学生時代はガッチガチだったもんなぁ・・・。そういや、今年初めにある人に言われたんですよね。「きっついところが無くなったなぁ・・・。柔らかくなった。」って。まぁ、それなりなお年頃ってことなんでしょうけど(笑)、私も成長とまで言えないまでも、少しずつでも変われてきてるのかな、と嬉しくなったんでした。あ、また脱線した(笑)

そんな訳で、読みながらちょっと痛かった。いや、ちょっとじゃなくて、かなり痛かった。あの頃の不遜な暴言のアレコレを思い出しちゃって、うわわわぁ;;;と喚きたくなった。でも、私とヒロちゃんの違うところもあるんだよねぇ。私はあそこまで、他人の為に必死になれない。面倒見が良すぎっていうか、情が厚すぎっていうか・・・。私もヒロちゃんの半分くらいでも、他人の為に必死になれてたら良かったのになぁ、と読みながら思ったりなんかしちゃったり。

幾人もの宿泊客がいたけれど、一番印象的だったのは、やっぱりユリとアヤかな。このお話はどこに辿りつくんだろう?っていう思いが強かったってのも一因なんだろうけどね。このお話はね、先が全く読めなかったのです;;;そして、まさかそこに辿りつくとは!という驚きと、壮絶な体験に自然に涙腺が緩んでしまいました。これって、なんていうか、実際にそういう体験をした人も一人や二人ではないだろう、と容易に想像できるところがなかなか・・・。

実はね、最後の方ではヒロちゃんとオーナー代理の恋バナにも期待してたんだけど、なんだかそれは期待はずれに終わっちゃいまして。ちょっと残念かなぁ(笑)それにしても、この著者さんの書くお話は、本当に料理が美味しそうで困る。冒頭でも叫んだけど、出てくる沖縄料理がことごとく美味しそうで!うっわー食べてみたぁーいっ!と熱望しながら読みましたよ。夜中に読むのは大変危険なシロモノです(笑)


ホテルジューシー

この記事へのコメント

2008年02月02日 22:20
坂木さんの本は、空腹の時に読むとかなり危険ですよね。この本も、沖縄料理に食欲を刺激されまくっちゃいました。
オーナー!!そういえば一度も登場しませんでしたね~!!どんな人なんだろう?
オーナー代理の方も少々謎めいたところもあるし、その辺を明かす続編があったら良いですね。
2008年02月03日 01:03
TBありがとうございました。
坂木さんの物語には、よく食べ物が出てきますよねえ。どれも、おいしそうで、いつも涎が垂れます(笑)
私も、ヒロちゃん似でした・・でした、って過去形にしていいのかどうかわかりませんけど。
でも、私の場合は、多分に適当になった・・ぐらいで。ヒロちゃんの、不器用な真っ直ぐさが、ちょっと眩しくもありました。
すずな@主
2008年02月03日 08:09
>エビノートさん
空腹時に読むのは危険ですよね。どうしても、食欲をそそられてしまって、夜中にイケナイモノに手が伸びてしまいそうになります(笑)
続編があれば、是非ともオーナーとオーナー代理の謎を明かして欲しいですね~。

>ERIさん
こちらこそ、TB&コメントありがとうございます!
坂木さんのお話は食欲中枢を刺激されて、ちょっと危険ですよね(笑)
ヒロちゃんを見てると、自分も10代の頃はあんな感じだったのかな?って思えちゃって、痛かったです。・・・て、私も過去形にしていいのかな、と思いますが^^;
適当というか、許容範囲が広がったってことなんだと思います。
私もきっと・・・たぶん、ね(笑)
2008年02月03日 23:27
ヒロちゃんのおせっかいが過ぎるのは、物語を進めるためと若さ故の勇み足と思って微笑ましささえ感じてしまいました。
蛇足ですが、
>思ったりなんかしちゃったり。
広川太一郎さんを思い出しました。私だけ?
2008年02月04日 08:58
同じく「そっちか!」という反応をみせたわたしです^^;おいしそうですよねぇ~~
これ読んだ直後、友達からもらってたスパムの缶詰使って料理したんですが、しょっぱくて……な味でした。料理も練習しないとなぁ。どんどんズレてくコメントですみません。
すずな@主
2008年02月04日 11:32
>藍色さん
ヒロちゃんが何かやる度に「若いなぁ・・・」と痛かったり、感慨深かったり、でしたね。
>広川太一郎さんを思い出しました
え、えーと。すみません、どなたでしたか^^;;;
全く思い出せないおバカな私;;;

>まみみさん
同じですか!お仲間がいらして嬉しいです~。タイミングよく缶詰もあったんですね~。それは、ちょっと羨ましいっ(笑)
いやいや、こんな風なコメントを頂けると、お話からどんどん世界が広がっていくようで楽しいですよー♪
たまねぎ
2008年02月08日 20:58
私も食いてえ、沖縄食いてえと悶えながら読んでました。オーナーは最後にひょっこり客として登場するかと思ったんですが、謎のままでしたね。オーナー代理があそこから離れられない理由と合わせて気になりっぱなしです。
すずな@主
2008年02月09日 11:04
>たまねぎさん
食欲をかーなーり刺激されますよねぇ。困ったもんです(笑)
私もオーナーは客として登場するのかと思ってたんですよ。なので、ちょっと残念でした。オーナー代理も気になりますよね!
2008年11月27日 20:44
こんばんわ。TBさせていただきました。
ようやく読めました。
「シンデレラ・ティース」は既読だったので、ヒロちゃんの夏休みが気になっていました。
いろんなことがあったんですねぇ。
ヒロちゃんは男前でしたけど、最後まで共感できない所もありました。
自分の意見を捻じ曲げない所が過度すぎるところとか^^;
最後に分かったようで良かったですけど(ちょっと偉そう)
すずな@主
2008年11月28日 16:20
>苗坊さん
姉妹編の片方をを読んでると、もうひとつが気になりますよね。読めてよかったですね~!
ヒロちゃんはちょっと頑なな感じでしたね。でも、最後はちょっと柔らかくなったようでホッとしました♪

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