エンジェル エンジェル エンジェル(梨木香歩)

・・・よくワカラン。

そんな言葉が真っ先に心に浮かんだ自分に、がっくり凹んだ。
な~んか、こう心にぐぐっときそうで、それがこないっていうかね。心にもやもやがあって、それが何なのか確かめたくて手に掴もうとする。でもそれは、手に掴めそうで、掴もうとするとスルリとすり抜けていく。・・・そんな感じ。言葉が、感情が、ぼんやりとしてて形にならないような。何か一片でも掴めれば、感情の波がきそうなんだけどなぁ・・・。

昨夜、寝ぼけながら半分まで読んで、昼休みの会社の机の上で残りの半分を読んだからかなぁ。こんなに薄いんだから、一気読みすれば良かったのかもね。もう一度、通してじっくり読み直してみようと思う。うん、それがいいかな。

コウコとおばあちゃんのさわちゃんの物語。寝たきりでちょっと痴呆の入った祖母の少女時代と、夜中におばあちゃんのトイレ担当になった孫娘の二つのお話が交互に語られる。どちらのお話かちゃんと分かるように、文字色も変えてあるし、文体も変えてある。すごいなぁ。懺悔と癒しの物語・・・でいいのかなぁ。

昔のシュークリームがね~美味しそうなんですけど(笑)揚げるのかっ!とびっくりしたけど、美味しいらしいし。今度、作ってみようかなぁ・・・。

「ワカラン」と言いつつ、最後のね、天使の彫り物にはさすがにグッときました。さわちゃんは気付かないままだったんだね。でも、だからこそ、コウコの手に渡った訳で。さわちゃんとコウコの不思議な繋がりというか、祖母と孫の絆というかね、そんなものを感じました。お互い、意図しなかったのに、お互いがお互いの癒し手になったのかなぁ・・・と、そんなことを思いました。

大人になりきれていない少女達の悪意の入り混じったお話でもあったけれど、読み終わって心が浄化されたような印象も受けました。


エンジェル エンジェル エンジェル

この記事へのコメント

2007年12月15日 22:54
すずなさん、こんばんは(^^)。
私にとっては、心に痛い作品でした。
「足りない何か」を探して、そして見つけるのが怖くて逃げました。
蝙蝠になってしまった、という悔恨。現実とうまく向き合えない焦燥。どちらも、身につまされてしまって。
読んでいて、とても痛いのだけれど、それでも読めなくなってしまうということはなく。梨木さんの物語作りの視線が優しいからかな・・・と思いました。
2007年12月16日 02:58
こんばんは。どうもこれまでの傾向からして、すずなちゃんと梨木作品は相性があわないのかな。
単行本のほうを読んでみたいなあ。
すずな@主
2007年12月16日 07:35
あやぁ・・・。こんなものにまで、TB&コメントを・・・;;;

>水無月・Rさん
その痛さをあまり感じられなかったのです;;;逆に梨木さんの優しい視線の方が迫ってきた感じでした。

>あまねちゃん
最初に読んだ裏庭とか西の魔女が~には感動したんだけどね・・・。好きなんだけどなぁ。
単純なんで、こういう行間から何かを感じ取るような作品はその本質みたいなところが理解出来ないんだろうね・・・。

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  • 『エンジェル エンジェル エンジェル』/梨木香歩 ○

    Excerpt: 寝たきりの祖母の夜間の世話を引き受けることで、熱帯魚を飼うことを許された、コウコ。水槽のヒートポンプの低振動音は、おばあちゃんの少女時代の思い出を呼び覚ましたようだ。コーヒー中毒症状緩和を狙って飼い始.. Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2007-12-15 22:47
  • エンジェル エンジェル エンジェル

    Excerpt:  梨木香歩 2004 新潮文庫 認知症のおばあちゃん。そのテーマは気が重くなる。 Weblog: 香桑の読書室 racked: 2007-12-16 02:48