うさぎパン(瀧羽麻子)

第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。

優しくほっこりしたお話が読みたくなって手にしました。想像通り、優しいお話で安心して読めました。はぁ~和むなぁ。。。

突然ですが、私もパンが好きです。この主人公の優子のように自分で焼いたりはしないけど、同じように「くるみパン」が大好きー。富田くんとの会話を読みながら、嬉しくなってニコニコしちゃいました。そして、当然のようにくるみパンが食べたくなっちゃったんだけど(笑)

優子の性格を表すように、周囲には優しい人達が集まる。義理のお母さんに、友人、家庭教師の美和ちゃん、そして富田くん。優しい人たちに囲まれて日々を送っていた優子の前に、ある日突然、3歳の時に無くなった実の母親の聡子が美和ちゃんの体を借りて現れる。

・・・うわ、いきなりSFかいっ!?ってビックリした。まさか、このお話でそういう要素が出てくるとは思わなかったんだもんなー。必要性は?と思いつつ読みましたが、最後はこの聡子がいて、義理の母親のミドリさんがいたからこその”優子”なんだな~と思えたから良し。

全体的に丁寧な描写で優しい雰囲気が流れるお話で、うっかり見過ごしちゃいそうなんだけども。優子のお父さんってどうなのよ!?この雰囲気にさらりと流されてしまっているような気もするけど、よーく考えると、このお父さんってとんでもない男だよねぇ。それを、なんか許容しちゃっている聡子とミドリさんがスゴイ。寛容すぎる。ドロドロがあっただろうにドロドロ感を感じさせない。その為に、お父さんは実際には登場させずに外国に行かせてるんだろうけど(笑)

最後はほろほろと泣きながら、にっこり笑って読了。
こういうお話を読むと、優しい気持ちになれる。心がほんわかして、日々の小さなささくれがすぅーっと消えていくよう。ちょっと元気をもらえました。


うさぎパン (ダ・ヴィンチブックス)

この記事へのコメント

まみみ
2007年11月03日 11:18
こんにちは。はじめまして。
わたしのブログにコメント&TBしてくださりありがとうございました。

やさしい雰囲気で、パンもおいしそうでとてもよかったです。今後の作品も期待したい作家さんです。
そしてすずなさんが言われているように、主人公のお父さんはどうなのよ?って思いました。こんな事実を知ったら、わたしなら嫌いになりそうですが……優子は大人ですね。いや、それかまだ事の重大さを認識してないだけかな?

すずなさんはわたしが読んでいない作家さんもたくさん読まれているようなので、また参考にさせてもらおうと思ってます。これからもよろしくお願いします!
2007年11月03日 17:12
優しい雰囲気に、お父さんはうっかり見過ごしちゃったクチです。思い出そうとしても、どんなとんでもなさだったのか思い出せない。うーん、参ったなあ。
2007年11月03日 21:43
すずなさん、こんばんは(^^)。
TB&コメント、ありがとうございました~。
私もホント、お父さんの件に関しては、容赦なくツッコミを入れたいですね!
>その為に、お父さんは実際には登場させずに外国に行かせてるんだろうけど(笑)
おお~、そういうことなんですね。全然わかってなかったです。なるほど~。
すずな@主
2007年11月04日 10:50
>まみみさん
はじめまして。
こちらこそ、ご訪問いただきまして、TB&コメントまで、ありがとうございます!
優しいお話でしたね。私も次作が楽しみです♪
お父さんに対する優子の態度も解せなかったんですよねぇ。そうですね、重大さに気付いてないのかも?それもすごいですねぇ^^;
まみみさんも、沢山の本を読まれてますよね!私も参考にさせて貰おうと思っています。こちらこそ、これからも宜しくお願いします!

>しんちゃん
実際に、お父さんはうっかり見過ごしちゃいそうなくらい、さらりと流されてました^^;
私は女性だから引っかかったのかなぁ・・・。

>水無月・Rさん
あのお父さんにはツッコミたいですよね。どんなヤツなんだっ!と思わずにはいられませんでした。
2008年02月03日 23:17
優子の告白、ショックでした。せっかくのなごみ系の物語なので、もったいない気がしてます。
ラストは、心地よく沁みてくるような感じでした。
すずな@主
2008年02月04日 10:49
>藍色さん
そうそう、ほっこりイメージの作品なのに、内容はかなり衝撃的でしたよね。
びっくりでした。

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