エスケイプ/アブセント(絲山秋子)

これ、すっごく感想が書きにくい。・・・ってか、書けない;;;

闘争と潜伏にあけくれ、20年を棒に振った「おれ」。妹の経営する託児所を手伝うことになったので、その前に1週間の旅に出ることに。寝台列車の行き先は大阪。でも、仲間がうじゃうじゃいそうな大阪にはあまり行く気がしない。そうだ、途中の京都で降りればいいんだ!そして、京都で出会ったあやしげな神父。彼の教会に居候することになった「おれ」は、「あいつ」を探す。

「おれ」の一人語りなんだけど、これがまた面白いんだよね。うぷぷぷぷ、と笑いながら読んだ。特に、神様に祈りをささげるシーンは秀逸。ぶっきらぼうな言葉ながら、すっごく真実をついてるっていうかね。うんうん、と頷きながら読んだ。

「あいつ」って誰だろう?と、すっごく気になるんだけど、最初はなかなか正体がわからない。昔の彼女?とも思うけど、どうも違うようでもあるし・・・。なんたって、「おれ」の初体験は男で、その後も寄ってくるのは男ばっかりっていう人生を歩んできてるんだから。

途中で、双子の片割れを探しているということがわかる。京都を去るちょっと前に、入った店のマスターに「髪、切ったんだ?」と聞かれて、4年前にそこに「あいつ」がいたことがわかって、京都を後にする。

そして、「あいつ」の物語が始まる。「あいつ」は京都を15年前に後にして、福岡にいた。そして、昔の友人と出会い、別な友人が亡くなったことを知った「あいつ」は京都へ向かい、あのマスターのいる店に行く・・・。

「エスケイプ」と「アブセント」の二つの短編からなるこの作品。「アブセント」の方は、最初の「エスケイプ」の補足のようなお話でした。短いんだけど、無ければ困るそんなお話。

あ~やっぱり、なんかあらすじ説明しかできない;;;つまらなかった訳ではないんだよね。どっちかっていうと面白かった、と言える作品だと思うんだけど・・・。なんかね、上手く言葉を繋げられない;;;まだまだ修行が必要です。。。

そういえば、舞台が京都と福岡でして。ついつい浮かぶ顔がありました。おまけに、「進々堂」という喫茶店までが出てきて、おもわず噴出してしまいました(笑)

エスケイプ/アブセント

この記事へのコメント

2007年11月13日 20:35
絲山さんの作品はまだまだ未読のものが多いんですが、感想書きづらいです。
読むたびに、ウンウン唸りながら書いてます(^_^;)
俺の語りがすごく自然で、もし名前に「子」が付いてなかったら、絲山さんのこと、男性作家だと思い込んでいたに違いないです。
2007年11月14日 01:08
このタイトル、エビノートさんのサイトで見てから気になっている一冊です。
読まなくちゃ。ここを見て、そういう気分になりました。
すずな@主
2007年11月14日 20:04
>エビノートさん
こんな記事にTB&コメントまでありがとうございますっ!びっくりしちゃったのと同時に嬉しかったです~。
エビノートさんの記事を読ませていただいて、こう書けばいいのか~と勉強になりました。修行します^^;
私も名前がもっと中性的なら男性だと思っていまったんじゃないかと思います。

>あまねちゃん
是非!きっと色々と思い浮かぶ情景があるんじゃないかなぁ、と思いますです。
2007年11月23日 21:04
こんばんは♪
絲山さんの小説はどれも感想書きにくいですよね~。そして何を言いたいのかわかりにくいので好き嫌いわかれそうです。
でも、私は心にしみるような彼女の文章が好きだなぁと思います。
すずな@主
2007年11月24日 10:05
>tomekitiさん
感想書きにくいですよね。自分だけじゃないってわかって、ちょっとほっとしてます(笑)
何がいいたいのかわからないながら、私も何かが心に残るような感じで好きだな~と思います。
2007年12月07日 15:22
神様への祈りがよかったね。
双子の心理って、よくわからないけれど、大変そうだと思いました。
これが自分、という確たる信念ができあがるために、人より苦労が多かった二人の物語な気がします。
すずな@主
2007年12月08日 05:43
>あまねちゃん
あの祈りは心に残りました。
”双子”の物語かぁ。そこにはあまり注目して読まなかったなぁ;;;
なんか、ちょっと理解できたような気がする。ありがとう。

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