コールドゲーム(荻原浩)

うーむ。最近、このテーマもよく読んでるような気がする。多いよなぁ・・・と、ちょっとテンション下がり気味で読みました。

甲子園への夢が潰えた高校3年生の夏。光也の中学2年時のクラスメート達が次々と襲われる。襲われる前に、それぞれメールや手紙で犯行予告が送られてきていた。そこから浮かび上がってきた犯人は、当時イジメに遭っていたトロ吉こと廣吉。転校していった彼の行方を探し始める光也達だったが・・・。

「4年前の事なんて憶えてないよ。」
なんて残酷な言葉なんだろうと思う。でも、私だって誰かを非難は出来ない。自分が何をしたのか、何を言ったのか、忘れている事って多い。逆に、言われた事、された事は、憶えている。特に嫌だったこと。グサリと刺さった言葉、辛かった出来事、悲しかったこと、絶対に忘れていないもんなぁ。

光也達の奮闘も空しく、廣吉の仕返しは続いて、ついに死人まで出てしまう。早く廣吉を見つけなければ。止めさせなければ。焦る光也達に、ハラハラしつつもなんだかイマイチ感情移入出来ませんでした。つい、廣吉の方に肩入れして読んじゃってたんだろうなぁ・・・。だからって、犯罪を黙認する訳ではないんだけどね。

途中から、どうもおかしいなぁ・・・と思ってたんで、結末にはなるほどな~と納得しつつ、”すっきり”よりも”もやもや感”を強く感じました。こういう結末は、哀しくやりきれない。あんまり読後感のいいものじゃないですね・・・。

コールドゲーム

この記事へのコメント

2007年10月31日 21:39
どうしても暗い気持ちになってしまいますよね。
誰か一人にでも感情移入して読めたらまた違った印象になっていたのかも知れませんが…。
いじめについて考えるためには、読んで良かったかなぁと思います。
すずな@主
2007年11月01日 07:24
>エビノートさん
このテーマではしょうがないのかな、と思いつつも、あのラストですからね・・・。やるせなさだけが残ったような気がします。
感情移入できる誰かがいれば良かったのかもしれませんね。

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  • コールドゲーム 〔荻原浩〕

    Excerpt: コールドゲーム ≪内容≫ 高3の夏、復讐は突然はじまった。 中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく…。 犯行予告からトロ吉が浮び上がる。 4年前クラス中のイジメの標的だった.. Weblog: まったり読書日記 racked: 2007-10-31 21:29
  • コールドゲーム<荻原浩>-(本:2009年32冊目)-

    Excerpt: コールドゲームクチコミを見る # 出版社: 講談社 (2002/09) # ISBN-10: 4062114569 評価:76点 いじめをテーマに、ミステリとホラー色も加えてうまく.. Weblog: デコ親父はいつも減量中 racked: 2009-03-02 23:31