やってられない月曜日(柴田よしき)

読み始めて、抱いていたイメージと違うのにちょっとビックリ。もうちょっと軽い本だと思ってた。いわゆる「負け組」のデキルOLが、上司や後輩のイヤミとか諸々のことに「くっそぉっ。負けないっ!」って頑張る話だと思ってましたよ。よくある話じゃないですか。よくある話だけど、そんなお話って好きなんだよねぇ・・・。で、1章毎にタイトルの最後に曜日がついてるから、1章が一日のことを語ってて。で、月曜から始まって、次の月曜までの1週間のお話だと思ってたんだよねぇ。そこからして違ってました。

主人公はそこそこ大手出版社にコネ入社した28歳。仕事よりも趣味にしているNゲージ用の1/150スケールの模型作りに一生懸命。”キャリアウーマン”とは程遠く、コネ入社に負い目を感じつつ経理部で働くOLさん。主人公の寧々の目を通して見る会社内の不倫にパワハラ。そして、寧々自身が巻き込まれる事件。仕事に対する思いとか、私生活に対する思いにすっごく親近感を持てました。「わかるわ~それ。」「あ~そうそう!だよね~。」って、いちいち深く頷きたくなるようなところもあったりして。

これだけだと、”キャリアウーマンじゃない”ってこと以外は、”よくある話”みたいなんだけど、どれもちょっと重いんだよねぇ。ハッピーエンドってばかりでもないし。「あ~柴田さんだよなぁ・・・」と呟きたくような感じです。寧々が、会社の模型を作り始めて、建物の”形”だけじゃなく、そこで働く人達や”思い”みたいなものを感じるようになって。最初は「このまま定年まで勤める」って思ってたのに、「先のことなんて分からない」と思うまでに変わる。”会社”を客観的に見つめたことをキッカケに、自分の内面も見つめ、少しずつ変わっていく様を読みながら、寧々と一緒に、私も自分の内面をちょっと見つめてみたり・・・。でも、見ない振りもしてみちゃったり・・・(笑)

最後は柴田さんらしく、しっかり”血を見る”ことになっちゃったし・・・。あれはちょっと突然すぎて、はぁ!?って思っちゃったけどね;;;

ところで、”Nゲージ用の1/150スケールの模型”っていう「Nゲージ」って何だろう?読みながら、??と思いつつサラリと流してたんだけど(笑)なんとなーくは分かるような、分からないような・・・。

やってられない月曜日

この記事へのコメント

2007年10月28日 22:43
Nゲージって何?って状態だったけれども、これを読んでいると実際に見てみたくなっちゃいますね。
実際に作るのは大変そうだけど(^_^;)
寧々と彼の関係がどうなっていくのか、そのあたりもちょっと気になりつつ、明るい気持ちになれるラストが良かったです♪
すずな@主
2007年10月29日 11:08
>エビノートさん
Nゲージ、気になりますよね~。本物を見てみたいです。
寧々と彼の関係も気になりますね!続編でないかしら?(笑)

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