おおきくなりません(白倉由美)

なんというかねぇ・・・。私的に、なんとも感想の書きづらい作品ですね~。ぶっちゃっけ、好きな作品ではありませんでした。

40歳をちょっと超えた売れない作家が、35歳の妻を語るという形式なんだけど。その35歳の妻は、人付き合いが苦手で引篭もっている「大人になれない」大人。ある日、突然「大学に通う」と言い出し、18歳のふりをして大学生活を送るようになった・・・。

まず、35歳で18歳のふりをするってところに引っかかる(笑)それは、あまりにも不自然のような気もするんだけどなぁ・・・。そりゃ~見た目が若く見える人もいるけどさぁ。で、大人になってなければ、精神年齢も18歳なんだから違和感も感じないかもしれないけどさぁ・・・。
と、そんなところに引っかかってしまったんで、どうしても現実的に読んでしまって。ちょっと非現実的な登場人物たちの、非現実的な物語として読めなくなってしまった。

そして、読み進んでいくと分かるけれど、妻にしろ、語り手の夫にしろ、「大人になれない」大人であって、それには原因があって・・・。「心の病」みたいなもんなんだよ、と言われれば、そういうことか、それじゃ~大学生活を送ることで、”社会”と触れあって大人になっていくってお話なのか・・・と思うじゃですか。それがね、なんだか最後まで肩透かしを食らわされたようであり。そりゃ~たしかに、そうそう簡単に「おおきくなれ」ないってのも分かるけどさぁ・・・。

実は、こういう女の子は苦手なんですね。「だって、出来ないんだもん」って、上目遣いに拗ねちゃうような人。上目遣いに拗ねるところで、誰かが変わってくれるはずって思いがスケスケで・・・。「自分でやれ!」って、冷たく突き放したくなる。人を頼るな、甘えるな、ってイライラする。たぶん、自分がそういう甘え方が出来ないから、それが出来る人を羨んでいるんだろうねぇ・・・。

そんな訳で、麻巳美が「月哉さん、あのね・・・」って、「だって、幼稚園で教えてくれる日にお休みして・・・」ってくる度に、イライライライラ。そうしちゃう気持ちもわかるんだけど、それもしょうがないってのも説明されてて頭では分かってるんだけど。でも、その手の女の子が苦手な私は「そういう心の病(とは、ちょっと違うかもしれないんだけど)なんだから・・・」って、自分の気持ちを押さえられ無くって。どうしても、どうしても!「甘えるなぁーっ!」「とっとと”おおきく”ならんかぁーっ!」と、そんな悪態までつきたくなる始末。・・・あたしって、性格悪いなぁ、読みながらどっぷりと凹んでしまったりしてね。そういう意味でも、読後感最悪の小説でした。


・・・なんか、疲れた。
次は、ほっこり出来るような、または、うははははと笑えるようなお話が読みたいなぁ。。。

おおきくなりません

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