神様がくれた指(佐藤多佳子)

面白かったんだけど、面白かったんだけどぉぉぉーーーっ!!
・・・読後感、めっちゃ悪い。2段組でこの厚さ。でも、ぐいぐいと引き込まれて、ずいずいと読んでたのにさぁ。ラストがっ!!ぐわーなにこれっ!思わず叫んじゃうよ。ラストの章は不満です。ということで、かなり辛口というか暴言吐きまくりの感想になっちゃいそうな予感です。気分を害された方がいらっしゃったら、ごめんなさい。最初に謝っておきます。。。

天性のスリの腕を持つ辻と、占い師の昼間。辻と昼間の出会いから始まる物語。
辻の目の前で、親同然の”おかあちゃん”が財布をすられた。高校生と思しきスリ集団を追いかけるが、腕を負傷した挙句、逃げられてしまう。たまたま通りかかった昼間に助けられた辻は、昼間の家に転がり込むことに・・・。辻は仲間を巻き込んでスリ集団を探し始める。
そう、タイトルの”指”とはスリのこと。もしかすると、昼間のタロットを切る”指”のことでもあるのかなとも思うけど。

スリの場面ではドキドキし、昼間の顧客である少女の出現には、もう目一杯ドキドキした。どうなるの?これって、どういう展開になるの?最後はどうなるのぉーーーっ!?と、期待が膨らんだところで・・・咲の登場;;;
ぐわ。この娘ってば、何してんじゃぁーっ!ばかばかばかばかばかっ!!と、目の前に居たら怒鳴り散らしていただろうと思う。もうね、まさにイライラ。こういう人は嫌いです。そりゃ、必要以上に卑屈になる必要はないと思うけど、緊急事態に自分の能力を測れない人や、ある程度の状況判断が出来ない人とは、お友達になりたくありません。死んじゃうのと警察に捕まるのと、どっちがイヤか、考えるまでもないでしょうに。たしかに、その判断も出来ないくらい動転していたんだよ、と言われればそうなんだろうけど。でも、頑張れば出来ることと、すんごぉーーく頑張っても出来ないことの判断はくらいはね、自分のことなんだから出来てほしいと思うんですよ。緊急事態には特にね。

そして、このラスト。どうしてこうなるの?というのが正直な気持ちです。それまで、ぎゅぅぅぅっと中身を詰めて詰めて詰めまくって袋をぱんぱんにしたのに、結局、そこらへんにいくつも並んでいた袋の一つを、ほいっと渡されたような気分になった。え、これ?これなのっ!?って感じですよ。
で、結局、彼は!?こういうラストは、ちょっとガックリだよ。私って単純なんで、悪いことをした人には、ちゃんとそれなりの罰を与えて欲しいと思っちゃう訳ですよ。主人公ならまだしも、主人公と対抗する立場にいる人だから特に。そうじゃなければ、もうちょっとそれなりの退場の仕方ってのが・・・ねぇ。だから余計に、ウヤムヤっていうか、こういう終わり方は気にくわなーい。辻と昼間の再会シーンが、結構うるる・・・とクルはずなだけに、うるる・・・と出来なかった上に、このもやもや感。佐藤さんだから、とーっても期待して読んだだけに、落胆も大きかったのです。

神様がくれた指

この記事へのコメント

2007年08月18日 17:00
 こんにちは♪
 かなり吐きまくってはりますね(笑)
 でもま、言ってはることはわかる部分もありました。
 あの女の子にはイライラしちゃうし、
 「私って単純なんで、悪いことをした人には、ちゃんとそれなりの罰を与えて欲しいと思っちゃう訳ですよ」ってご意見も、すごくわかります。ここでは「ま、いっか」って目をつぶるほうを選択しちゃいましたが・・・。
 再会シーンには、ウルルときちゃいました。
 あそこでウルルとなれなかったとしたら、「なんじゃこれはー!」ってなっちゃうし、読後感も悪くなっても仕方ないかもしれませんねぇ。

 すずなさんの、いつも正直で率直な感想、私はとても好きなので、これからも楽しみにしてます♪
すずな@主
2007年08月19日 04:59
>miyukichiさん
うわーこんな暴言吐きまくりの記事にTB&コメントいただけるなんてっ!おまけに寛大な言葉まで。本当にありがとうございますっ!!

吐きまくっちゃいましたねぇ^^;;;でも、こうでもしないと気持ちが収まらなくって・・・。
再会シーンでウルルとなれたmiyukichiさんが羨ましいです。。。

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