美晴さんランナウェイ(山本幸久)

心温まるホームドラマ。・・・かな(笑)
中学生から高校生になるまでの世宇子が、父親の妹である伯母の美晴さんを語る。語り手は世宇子だけど、主人公は美晴さんですね。

この美晴さんが、なかなか”破天荒”でして。母親の葬儀では、お通夜の前に抜けだして京都・奈良観光に出かけてしまうし、お見合いは途中で抜け出してくるし、姪の世宇子を巻き込んでトラブルの発生源になるし・・・。
でも、憎めないんだよねー。その破天荒な行動の裏には、ちゃんと美晴さんなりの理由があって。見え隠れする美晴さんの心情とか優しさに、ホロリとさせられたりしました。周りの家族達も、ぶつぶつと文句を言いながらも、そんな美晴さんが好きなんだなーというのが伝わってきて、ほのぼのしちゃいます。

ドタバタのホームコメディなんだけど、なかなかシビアな事件も起こったりするんだよね。まぁ、のっけからお葬式ってのもだったんだけど、伯父さんが会社経営に失敗して、従兄が同居するようになったり。でも、なんだか暗い感じにはならずに、だからといって「家族みんなでこの困難に立ち向かい乗り越えていくぞっ!」と、必要以上に熱ぅーーくなる訳でもなく(笑)そこが現実的で、”虚構の世界”という印象を薄くしたような気がする。

「空元気の家系」という章があったんだけど、本当にそんな家系だよねぇ、と。破天荒ぶりを発揮する美晴さんだって、本音を隠すための行動がそうなっちゃうて感じだし。私、そういう「空元気」に弱いんだよね(笑)そんな訳で、ちょっとホロリとさせて、心の隅っこをほっこりと暖かくしてくれるような、このお話。読めて良かったなぁ、と思いながら読了しました。


美晴さんランナウェイ

この記事へのコメント

2007年08月16日 20:10
美晴さんも個性豊かで憎めないんだけれど、
美晴さんを取り囲む家族がとっても良かったですよね。

すずな@主
2007年08月17日 11:39
>エビノートさん
美晴さんを、文句言いつつも暖かく見守っているという感じの家族が良かったですねー。ほんわかとした気持ちになれました。
2007年08月17日 14:13
こんにちは。
美晴さんの破天荒さにちゃんと理由があって、その気持ちが素直に描かれていましたね。
周囲の人たちの優しさがとてもあたたかくて素敵でした。
私も「空元気」が好きで弱いです(笑)。
すずな@主
2007年08月18日 11:10
>藍色さん
美晴さんを囲む家族の”愛情”があってこその、あの行動だよな~と思えるお話でしたよね。
藍色さんも「空元気」に弱いのですね~。あれは涙腺を刺激しちゃいますよね(笑)

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