マイ・ハウス(小倉銀時)

うへー怖いよ。「マイホーム」に対する凄まじい執着・執念。それが、この本全体からゆらゆらと立ち上っているような気がする。作者は男性の方なのに、中年女性の怖さをよくまぁ~そんなに描けたよねぇ、って感じ。もっとあっけらかんとしたコメディータッチの物語だと思っていたんだけど、思いっきり違ってた。怖い、哀しい、暗いの3拍子って感じでした。

団地に住む主婦が一念発起して落札した競売物件。その物件に居座り続ける主婦。二人の主婦が繰り広げるあれこれのバトル。居座り続ける方が精神を病んでいるように描かれているけれど、落札した方もやっぱり精神のバランスを崩していたんだなーとラストに向かうにつれてあらわになってくる。どちらも、「家」に執着する理由は分かるけれど、その執念が本当に怖い。そして、そこまで執着しなければならない哀しさ。

ラストがあまりにも救いようがないような気がしたんだけどねぇ・・・。

マイ・ハウス

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