鹿男あをによし(万城目学)

うふふふふ。と読んだ。うははは。ではなく、うふふふふ。

前作「鴨川ホルモー」と同じように、千年以上(今回は千八百年)の伝統ある行事?を巡るお話。京都から奈良に舞台が移る。SFというより、日本版ファンタジーだよなぁ、と思う。海外のファンタジーなら、龍やライオンが出てきて箒や魔法薬が小道具で小人や妖精が大活躍のところを、日本だと狐やウサギが出てきて勾玉や銅鏡が小道具で天狗様や陰陽師や卑弥呼(え?)が大活躍する。そうそう、忘れちゃいけない。ユニコーンや麒麟じゃなくて、鹿に騎乗する(笑)鹿がおっさんの声色で尊大にしゃべるってのがねぇ。ツボでした。想像しては、うふふふふ。とほくそ笑んでました。

そして、なんというかね。日常なんだよね。主人公は女子高の理科教諭(臨時)で剣道部顧問(2学期限定)で。当たり前に授業して部活に顔を出して休みの日にはハイキング・・・サイクリング?史跡めぐり。そうそう。この史跡めぐりがねぇ。この本は「奈良観光ガイド」も兼ねてるの?と思わず聞きたくなった(笑)色んな史跡が紹介されている。そういや、私は一度も奈良には行ったこと無いなーと、今更ながら思う。奈良・京都。一度、ゆっくりじっくり堪能したいなぁ。・・・話が逸れた。えーっと。そう、日常なんだよね。日常の中で、日本転覆を阻止する為に神宝奪還作戦が決行されて、滞りなくとはいかなかったけど任務完了。ワクワクドキドキってのも感じない訳ではないけど、やっぱり、うふふふふ。程度で。だからって、面白さが半減したってことは無く、とっても楽しかったし。
『こういうの好きだなー。うん。』と、一言でいうと、まさにそんな感じでした。

そういえば、春日大社の森のところでこんな記述があって。
「単に古いという言葉では到底表現できない何かがある。木を集めて森という字を作ったのなら、古という字を三つほど重ねないとこの厳かさは表せないような気がする。」
~本文より抜粋~
読みながら大きく肯いた。そういう感覚、わかる。そして、唸る。この表現でどういう雰囲気かってのがとってもよく伝わってきた。

ラストは、もうファンタジーの王道。・・・いや、ちょっと違うか(笑)とにかく、そうこなくっちゃ!と喝采を送る。読後感がとっても爽やかなのは、先生を初め、イトちゃんに重さんに藤原くんにマドンナにとそれぞれがとっても人間くさいからかな。英雄って感じじゃないところがいいな。私の周りにもごろごろと転がっていそうな(失礼;;;)気がする。所謂、親近感というか。

途中でも言ったけれど、いつか、そう遠くないいつか。ゆっくりじっくり奈良や京都を堪能しに行きたいと思った。お辞儀する鹿を見なきゃ!あ、ポッキーも忘れずに持っていかなきゃね(笑)

鹿男あをによし

この記事へのコメント

あまね
2007年04月26日 12:02
すずなちゃんも読んだんですね。
一時期だけの先生という意味でも「坊ちゃん」ぽい感じがあって、だけどファンタジーらいしいファンタジーでした。
奈良もいいよー。空気がのどかでおおらかで明るい感じで。
2007年04月26日 13:00
すずなさん、こんにちは。
日本版ファンタジーでしたね~。やっぱり奈良観光ガイドですよね(笑)。
どのキャラクターも面白くって、ラストはそうこなくっちゃで、私も大拍手。奈良に行きたくなりました。

ごめんなさい。トラバ未着でしたので、もう一度していただけますか?。
すずな@主
2007年04月26日 13:36
>あまねちゃん
読んだぞー。それも図書館で予約までした(笑)そしたら、いつの間にかあまねちゃんに先をこされててショック;;;・・・って、勝負じゃないんだって(笑)いやね~読む予定の本の感想を先に書かれると、その記事を読めなくてジレンマが・・・。なので、手にしたら真っ先に読みました!
「坊ちゃん」かぁ。実はあんまり憶えてない・・・ってか、教科書以外でちゃんと読んだ記憶がない^^;;;今年後半は、そういう古典日本文学(古典でいいの?)関連を中心に読んでいこうかなぁ。。。
すずな@主
2007年04月26日 13:40
>藍色さん
そうそう「奈良観光ガイド」
これを読んだら奈良に行きたくなりますよねー。著者は隠れ観光大使かもしれません(笑)

TB送れないみたいです;;;また、時間を置いて挑戦してみますね。すみません。
あまね
2007年04月26日 23:53
ふふふ。その勝負感覚は、わかるっ。笑
絶対量はすずなちゃんのが多いんだから、先を越されている感になることも多いもーん。
でもね、すずなちゃんのレビューを参考にして買ってみた本も増えているんですよ。
最近だったら『秘密の花園』とか、『龍のすむ家』とか。
すずな@主
2007年04月27日 13:55
お?そっかぁ。お互い様ね(笑)<勝負感覚

嬉しいお言葉どうもありがとっ!
どちらも期待に背かなければいいけどなぁ^^;
あまね
2007年04月27日 22:28
問題は、読むスピード。(T_T)

現象学の本を一冊、宿題に渡されました。
ひさびさのかたーい哲学の文章の破壊力に、睡魔がパワーアップ。
無理。今月中に読み終えるの、無理。
すずな@主
2007年04月28日 09:47
今月はもう残り少ないし^^;
読書は自分のペースで!が大事です。はい。
あまね
2007年04月30日 23:50
ほんとに、三作目は大阪!?
び…びっくりしました……。
すずな@主
2007年05月02日 10:05
ふふ。楽しみねー。
2007年06月25日 18:24
こんばんは。
TB、コメントありがとうございました。

次は大阪ですか!?
やっぱり「ねずみ」が出るんですかね?
それとも、魑魅魍魎?
今から、楽しみです。
鹿男とイトちゃんの続編も欲しいかもしれないけど…
すずな@主
2007年06月26日 08:48
>juzjiさん
こんにちは。こちらこそ、TBコメントありがとうございました。

ねずみも魑魅魍魎も、どっちも捨てがたい(笑)
どんなお話なんでしょうねホント楽しみですね。
鹿男の続編!それは是非、読みたいっ!
2007年07月07日 19:49
確かに、日本版ファンタジーの世界ですよね!
楽しかったです。
奈良に行くときは、ポッキー片手に鹿に話しかけてみます♪
次は大阪なんですね!!
どんな話になるんだろう~楽しみですっ(^o^)/
すずな@主
2007年07月08日 10:14
>エビノートさん
読んでて、とっても楽しかったですね。
これから、奈良の鹿にせんべいじゃなくポッキーを差し出す人が増えそうな気配(笑)

次作。A新聞のインタビューで答えてらっしゃいました。楽しみですねー。
2007年11月21日 19:32
とても楽しいお話でした。
ポッキーとかりんとうを持って、ゆっくり、奈良を散策してみたくなりました。
すずな@主
2007年11月22日 10:46
>花さん
読みながら、うふふふと笑っちゃうような楽しいお話でしたね~。
これを読むと、奈良観光に行きたくなりますよね!ポッキーとかりんとうは忘れずに(笑)
2008年05月10日 18:03
はじめまして、book-gogoです。
僕のブログにコメントしてくれてありがとうございました!
TBが上手くいかなかったようですが、何ででしょうね?
TBはウェルカムな設定にしているはずなんですが・・・。
もしかしたら、一時的にFC2の調子が悪かったのかもしれませんね。
面倒でなければもう一度TBしてみてください。
待ってま~す!
すずな@主
2008年05月12日 15:00
>book-gogoさん
こちらこそ、TB&コメントありがとうございました!
TBの件ですが、FC2とはどうも相性が悪いようで^^;以前は大丈夫だったのですが、ここ最近は他のFC2ブログ様へもTBが送れなくなっています。そのうち改善されるかな、と期待して待っているところなんです。
また、時間を置いて挑戦してみますね~!
2012年09月24日 20:31
すずなさん、こんばんは(^^)。
夏の「ホルモー楽しい!」の波に乗って、やってまいりました、あをによしの世界(笑)。
おっさんボイスでしゃべる鹿にノックアウトされましたわ~♪
「狐のは」が出てきたので、先に『ホルモー六景』を読んでた私は、ニヤニヤでした。
万城目さん、楽しいですね~、ハマっちゃいます!
すずな
2012年09月25日 16:35
>水無月・Rさん
万城目さん、ハマっちゃいましたか~(喜)
おっさんボイスでしゃべる鹿を想像すると笑っちゃいますよねー!他の作品でもちょっとしたリンクがあるのでお楽しみに♪

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