ルート225(藤野千夜)

えっ!?え?え?えぇーーーーっ!?そんなぁ・・・ホントにっ!?まさか、それはないでしょぉ?え?やっぱりそうくるかぁーーーっ!?げげげげ。
・・・というラストでした(笑)いやぁ~まさに予想外。ヤラレた;;;という感じ。

友人のブログで目に付いて手に取った本だったんだけど、帯の「芥川賞受賞後第1作」という文字に尻込み。芥川賞は鬼門なんだよなぁ・・・大丈夫かなぁ・・・不安を持ちながら読み始めたんだけど。あら?あらららら?面白いじゃないのっ!ということで、ずんずんと読めました。芥川賞作家さんなのにっ!?と、「面白い」と感じる自分の気持ちに半信半疑になりながら読んじゃいました。14歳(~15歳)の少女の独白で綴られた文章。この本を読む前に読んだのが、14歳の少年の独白で綴られた文章だったんだよね。少年の独白はクドクドと、ほんっとにくどくって辟易したんだけど、少女の独白は楽しく読めた。

気が付くと、一つ年下の弟と一緒に異世界へ辿りついていたお姉ちゃん。異世界といっても、ホントの世界とほんのちょっとだけ違う世界。クラスメイトもほぼ一緒だし、ご近所さんも一緒。でも、居るべき人が居ない。お母さんとお父さんが居ない。びみょーな距離感を持っていた友人との関係が解消されている。親の居ない心細さとちょっとした居心地の悪さが、なんかとっても胸に迫ってきたというか・・・。私がお姉ちゃんと同じことになったら、やっぱりそんな風に感じて、そういう行動を取るかもなーという親近感というかね。お姉ちゃんの言動を、とっても現実味を帯びて感じられた気がする。
そして、弟にちょっとイジワルなんだけど、やっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんなんだなーと思いつつ読んだ。ってか、このお姉ちゃんって性格ちょいと悪い?(笑)うーん。でも、あの頃って、みんなこんな感じなのかな。悪く言えば自己中というか・・・。世界は自分を中心に回ってると信じて疑わない。私にもそんな頃もあったかな・・・無かったかなぁ・・・(遠い目)話が逸れたけども。なんだかんだと悪態を付きながらも、なんのかんの言っても、ちゃんと弟を引っ張って見捨てないお姉ちゃん。自分のことで精一杯だったろうに、よくがんばったね、と誉めてあげたい。まぁでも、自分のこととして考えると、弟がいたからこそ頑張れたのかもしれないんだけど。一人だったら、どうしようどうしよう?どうしたらいい?うわーん;;;となってたかも(私は妹を持つお姉ちゃん)。そして、最後にソファで写真を撮ろうとする場面では、ウッカリ泣きそうになっちゃった。

ちなみに、タイトルのルートは”√”のことで、√225は15。お姉ちゃんの年齢のことらしい。

ルート225

この記事へのコメント

あまね
2007年03月24日 16:35
なんかねー。
……私、御都合主義でいいから、ハッピーなほうが好き。
この終わり方は、今思うと切なかったです。
親だって、たまらんよ。きっと。
すずな@主
2007年03月25日 13:52
そうだね。意外で切ないラストだったよね。
私はね、もちろんハッピーな方がいいけど、こういう終わり方ってのもありかなーと思った。
あまね
2007年03月25日 20:34
うん。この小説、これでハッピーエンドにしたら、つまらないものになっていたかもですね。
誰も知らないけれど、誰も信じられないような不思議なことが本当にあったんだよ、って、主人公と読者だけの秘密。
子どもの心の中の世界のリアリティが、よく書けているなあ、と、思うと同時に、夢から醒めるような苦さを感じました。

いやそれよりも、すずなちゃんが読んでくれたことに驚いたのです。
すずな@主
2007年03月26日 09:30
なんかね~自分でも何で読んだのかわかんないんだけど(笑)
呼ばれちゃったのよねぇ。
積極的には探してないんだもん、実は。
ふと目に飛び込んできて「あ、これ!あまねちゃんが読んだヤツ」って感じだったんだよね^^;
2007年11月16日 20:44
すずなさん、こんばんは(^^)。
いや~、グダグダで文句タレタレな文章になったので、よそ様にTBさせていただくにはあまりにも…とひっそりUPしたんですが、見つかっちゃいました(笑)。
腹をくくって、こちらにTBさせて頂きますね(^_^;)。

そうか!ルート225って、√225だったんですね!(理系方面ダメダメなので、思いつきもしなかった。)国道のことかと(一応迷う時に出てきたから)・・・。でも、なんで196と225があるんだ?とずっと疑問に思ってましたが、そういうことですね!

終わり方には納得がいかなかったんですが、すずなさんのように「こういう終わり方もアリ」というのも、わかります。
すずな@主
2007年11月17日 09:16
>水無月・Rさん
見つけちゃいました(笑)
いろんな感想があるのが当然だし、自分と違う感想を読むのは楽しいものです。私も絶賛したかと思えば、けちょんけちょんにこき下ろしたりするので^^;;;なので、これからもどんな記事でも遠慮なくTBくださってかまいませんので(笑)宜しくお願いします~。

私もルートの意味は友人のブログで知りました^^;
ハッピーな終わり方が好きだけど、不思議とこの作品では、こういうのもアリだな~と思えたんですよねぇ。何故なのかは不明ですが(笑)

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  • ルート225

    Excerpt:  藤野千代 2004 新潮社(文庫) いつの間にか、部屋にあった本。本を買うとき Weblog: 香桑の読書室 racked: 2007-03-24 16:32
  • 『ルート225』/藤野千夜 △

    Excerpt: え~~と。すみません、この物語のオチは、どの辺にあるんでしょうか・・・。 お好きな方がいらしたら、ごめんなさい。この文章は、飽くまで水無月・Rの私見であります。 ・・・私、こういう物語、苦手です。.. Weblog: 蒼のほとりで書に溺れ。 racked: 2007-11-16 20:33