空飛ぶタイヤ(池井戸潤)

・・・ふぅ。面白かった。「楽しかった」というのとは違うけど、最後まで一気に読んでしまった。
最初のページを読んだところで、会社で読み始めたことを後悔。これは会社では読めないわ。もぅね、涙が止まらない。ティッシュ片手に鼻と目を拭うのが忙しい(笑)でも、それすらももどかしく、先へ先へと読み進めた。

某自動車会社のリコール隠しに、タイヤ脱輪による死亡事故。現実に起こったことを元に書かれたのかな?と思ったんだけど、巻末に「フィクションです」と断り書き&参考文献皆無。でも、これを読んだ人は、どうしたって「ホープ自動車」って名前を、かの自動車会社名に置き換えるでしょうね。

事故を起こした運送会社の社長さんの姿が誰かとリンクするなーと思いながら読んでいたんだけど。読み終わった後に思い出した。「沈まぬ太陽(山崎豊子)」だっ!あの主人公と似てる。諦めずに困難に立ち向かう不屈の精神。そして、家族・社員を守ろうという強い気持ち。読みながら惚れ惚れしちゃいました。

「やるべきことをやる」「正しいことをする」簡単なようで、実は難しい。時には手を抜きたくなるし、組織の倫理?に押し流されてしまうこともある。でも、何かが起こった時、それがとっても大事なこととなる。やるべきことをやっていたら、ナニモノにも臆することなく堂々と胸を張れるのだということを教えられた気がする。・・・でも、実行するのはなかなか難しいよね。

そして、命の重さ。それがどれほどのものなのか、しっかりと自分の胸に刻みつけておかなければならない。”誰かの基準”ではなく”私の基準”で。

本当は、もっともっと色んなことを考えたんだけど、上手く言葉に出来ません。気持ちの整理をつけられない。この思いは、そのうち付け足すかも知れず、そのまま私の胸のうちに留めるだけかも知れず。。。

空飛ぶタイヤ

この記事へのコメント

2012年04月25日 22:42
すずなさん こんばんは
ホープグループの体質なんて、
まさにM社を彷彿させるんだけど、
これはフィクションなんですよね! 笑
でも最後は正義が勝つ、気分爽快でした!!!
すずな
2012年04月27日 12:38
>yoriさん
そうそう!M社を彷彿させるんですけどねぇ。でも、フィクションなんですよね(笑)
読後感は良かったですよねー!!

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    Excerpt: 池井戸潤という作家の名を、 僕が初めて印象に残したのは、 この作品が直木賞の候補に ノミネートされた時のことだった。 その作品のタイトルは「空飛ぶタイヤ」 印象に残し ... Weblog: 活字の砂漠で溺れたい racked: 2012-04-25 22:38