きいろいゾウ(西加奈子)

つまり”べったべたの恋愛小説”だったってこと!?
そんな心の叫びに「ふふん」と鼻で笑う、最後の一行。やられた、って感じ。かーっ!最後はそこに持ってくんかい!?まんまと嵌められたような、そんな気がしてちょっと悔しい。カタカナじゃなくて、ひらがなだってことがもっと・・・ね。

読んだ人によっては”べったべた”感を感じることはないと思うのだけれど。私的に、メロメロの恋愛小説という印象。印象であって実際には、奥歯がむず痒くなるような、頬をポリポリ掻きたくなるようなメロメロの文章が書いてある訳ではないんだけどねー。そんな言葉が羅列されている訳でもないし。

最初は、田舎暮らしを始めた若夫婦のなんてことない日常が日記形式で綴られていく。あまりの平坦さに途中で読むのを放棄したくなる。それが、だんだんとしずしずと不穏な空気に侵されていく。いつソレが起こるのか、とドキドキする。後半は目が離せなくなって、一気に読了。

私もきいろいゾウに会いたいなぁ・・・。
そう思うのはこの”べったべた”感に毒されたせい、ということで。

どうでもいいけど、みかん色とだいだいの違いって?今度、文房具屋さんに行ったら確かめてみよう。そんでもって、作中作の「絵本 きいろいゾウ」も、一遍のお話としてちゃんと読んでみたい。

きいろいゾウ

この記事へのコメント

あまね
2006年12月13日 21:51
どもです!
私も最初のほうは読みづらかったです。
最後のほうになると、逆に、力技という感じで、最後の一行がなかったら興ざめするような、つまんない本になっていた気がします。
でも、この一行のおかげで、ものすごーくのろけられているような気分になるという。
作者が巧みなんでしょうね。
すずな@主
2006年12月14日 07:32
途中で挫折しなかったのは、あまねちゃんも読んだんだから・・・という気持ちだけでした^^;
本当に最後の一行にもってかれた本だったねぇ。

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    Excerpt:  西加奈子 2006 小学館 この本は、帯がハズレだ。 帯がイメージさせる内容 Weblog: 香桑の読書室 racked: 2006-12-13 21:06