ジュリエット(伊島りすと)

第8回日本ホラー小説大賞受賞作品。そりゃ、たしかに「ホラー小説大賞受賞作」だったんだけど、このタイトルに騙されてしまったというのが、読み終わった後の私の感想でした。いやぁ~、怖かった。気持ち悪かった。こんなに気持ち悪い思いをしながら読んだ小説は初めてでした。

まず、のっけからやられました。なんたって、エピローグが「死体が腐乱していく様子」を克明に描写したものだったんですもん。それがまた、読者の想像力を最大限に引き出す表現力で・・・。読んでて気持ち悪くなってしまいました。これは、食事しながらとか食後すぐには読まない方がいいです。経験者からの忠告です。気持ち悪いと思いながら、目は文章を追ってしまう、文章を追うのを止められないんです。作者の筆力でしょうか?多少の読み難さは、これがデビュー作だと考えると許せる程度のものだと思います。なんて、偉そうな発言ですけど。。。まぁ、読者というのは欲張りで、我侭ってことでお許しください。

阪神大震災で被災した親子三人が暮らすことになった南の島。そこで「水字貝」の”魂抜け”を見てから、不思議なことが起こりはじめます。思い出が思い出でなくなっていく。恐怖、哀しみ、切なさ・・・封印していた思い出たちと向き合わされる。。。

この小説を読んで、しばらくはホラー小説は遠慮したいと本気で思ってしまいました。

(2001.12.10)

ジュリエット

この記事へのコメント

2007年05月22日 23:02
すずな様。はじめまして。
こちらこそ、不躾なTBにコメントまで
いただけまして大変恐縮しております。

いや~しかししかし、物凄い読書量ですねぇ。
お見それしました。
自分はほとんど偏った「趣味」の範囲で
読んでいるだけですので、こういう本式な
読書感想サイトに、実は気後れを
感じてしまっていたりw 
すずなさんは、自分と同世代とのコト。
お友達が見つかったようで大変嬉しいです。
どうぞこれからも宜しくお願いしますね。
すずな@主
2007年05月23日 06:29
PONさん、こちらこそコメント&TBありがとうございます。
ここは読書専用のサイトなんで、沢山の本を読んでるように感じるだけですよ~^^;;;
お気軽にTB&コメント下さいね。
こちらこそ、よろしくお願いします。

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  • 「ジュリエット」 伊島りすと

    Excerpt: 「肉体は死体となった ・・雨水に溶ける。消滅する。 -けれど。」 角川ホラー文庫シリーズお次は 「ジュリエット」伊島りすと氏です。 <あらすぢ> 日本ホラー小説大賞。第8回大賞受賞作。 .. Weblog: マスターオブライフ racked: 2007-05-22 00:39