千のプライド(桐生典子)

女って怖いなぁ~と、同姓ながらシミジミと思った小説でした。又、私にもこんな面が多かれ少なかれあるよなぁ。。。と身につまされた(?)小説でもありました。「プライド」って、みんな持っているものだと思いますが、”何を”というか、”どれを”「プライド」とするのかは人それぞれ。それこそ「千のプライド」があるんですよね。「プライド」って、その人の価値観にも繋がっていくんだと思います。

弁護士見習いの可南子が依頼された内容というのが、「亡くなった父親が、それぞれの年代で付き合った女性達7人のうち、いまでも一番、父親を愛している女性に遺産の一部を贈るので、それぞれの女性達から話を聞いて欲しい。」という娘からのもの。それが父親の遺言だ、というのだ。早速、可南子はそれぞれの女性達と会って、話を聞く。それぞれの女性達のプライド、可南子のプライド、依頼した娘、桐子のプライド。。。様々な女性達のプライド。そのプライドこそが、唯一の救いであり、支えであり、生き方そのものを表すもの。

私の「プライド」は、一体どこにあるんだろう・・・と、改めて考えてしまった小説でした。

(2001.11.3)

千のプライド

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