天使の屍(貫井徳郎)

次々と連続する中学生の飛び降り自殺。遺書は残しているものの、自殺する確たる理由が見当たらない。何故、息子は飛び降り自殺を図ったのか?自殺した中学生の父親が、自殺の本当の理由を探るべく行動を始めた。少しずつ明らかになる、父親の知らなかった息子の交友関係、生活。そして、疑問・疑惑。息子が自殺しなければならなかった、本当の理由。大人には分かりえない、子供の倫理。

やっぱり私って大人になってたのね、っていうのが読了後、最初に思ったことでした。中学生だった頃の私を思い返してみると、中学生が自殺しなければならなかった理由が、なんとなくではあるけれど理解できる。でも、今現在の私としては、「何でそんなことで?」って思ってしまう。もちろん、私が中学生で、この作中の中学生達のような体験をしたからって、同じような行動は出来なかっただろうと思うけどね。

誤解ないように説明しておきますが、これはミステリーです。なので、中学生の自殺もただの自殺ではありません。なかなか、ビックリの結末でした。ミステリーを紹介する時って、ネタばれになってないか気を遣うなぁ。ネタばれにならないように、この小説の魅力を語るのって難しい。ただ単に、私の文章力の問題だって言われたそれまでだけど・・・。

(2002.6.16)

天使の屍

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