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zoom RSS みかづき(森絵都)

<<   作成日時 : 2017/01/27 12:56   >>

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昭和36年、千明と吾郎が始めた学習塾。時代に翻弄されながらも親から子、そして孫へと三世代にわたって受け継がれていく思い。塾の歴史と教育という名の子どもたちへの愛情が紡がれていく。

かなりのボリュームというのもあり、図書館の返却期限内に読み終わらずに一度、返却。予約を入れ直して、ようやく読めました。再挑戦しようか迷ったんですが、読んで良かった!と心から思った1冊でした。

塾の歴史を辿りつつ、一つの家族の歴史が語られるお話で、とても読み応えがありました。最初は、の〜んびりした印象だった”塾”が、時代の流れと共に変わっていく。競争の激化や国(学校教育)と相容れない姿は、そのまま家族の関係を写すかのよう。段々、ピリピリとしたものに変わっていくことに、ドキドキハラハラと不安を覚えたりもしました。

理想を追い求める吾郎と、”経営”というスタンスを持ち続ける千明。二人の言い分は、どうしたって噛み合わなくなっていく。もちろん、塾といえども”経営”には変わりないので、理想だけ追い求めてもいけないと分かっているんだけど、読んでいると、どうしても、千明ではなく吾郎に肩入れして読んでしまいました。
ただね、塾講師としての吾郎は尊敬できるけど、私人としての吾郎にはちょっとなぁと思わずにはいられない。今なら、きっと保護者につるし上げられてるんじゃないかと思うんだけど・・・;;;

物語は子供達世代に移り、いつしか、孫の一郎を主軸としたお話に。
途中、どうなることかと思いましたが、最後にタイトルの「みかづき」の意味が語られる場面では、思わずジーンとして涙腺が緩んでしまいました。

うん、良かった。。。


(2017.01.18 読了)




みかづき
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みかづき 森絵都
みかづき著者:森 絵都集英社(2016-09-05)販売元:Amazon.co.jp 昭和36年。小学校用務員の大島吾郎は、勉強を教えていた児童の母親、赤坂千明に誘われ、ともに学習塾を立ち上げる。女手ひ ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2017/01/28 00:22

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こちらにも^^
とても分厚かったのですが読む手が止まらずあっという間に読んでしまいました。
塾がテーマでまた三世代にわたっての物語。重かったですねー。凄かったですね^^;
まず千明が強烈でしたね。野心を持った女性はここまでやるのかともうびっくりというかなんというか。ちょっと大丈夫かなと思う時もありましたけど、自分の意思を貫いていましたよね。
吾郎は確かに塾講師としては素晴らしいと思うんですけど、それ以外はちょっとアレでしたよね^^;
一郎君もハラハラする子でしたが^m^最後は良かったです。
苗坊
2017/01/28 00:33
>苗坊さん
この分厚さに一度は挫折したんですが、苗坊さんの記事を読んで、再挑戦出来て良かったです。心から感謝です!

千明は強烈でしたね^_^;私には無理!と思いながら、自分の意思を貫くところなどは、素直に凄いなぁと思いました。
私人としての吾郎にはちょっとね〜;;;でしたよね。聖人君子じゃなところが良いのかもしれませんが。
一郎がどうなるかと思ったんですが、最後は感動しました!良かったですよね。

すずな
2017/01/31 12:41

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