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zoom RSS 世界の果てのこどもたち(中脇初枝)

<<   作成日時 : 2016/03/02 05:39   >>

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第二次世界大戦中の満州。高知県から開拓団としてやってきた珠子。朝鮮人の美子(ミジャ)。横浜の貿易商の娘である茉莉。3人の少女が出会い、戦争に翻弄され、そして、再会するまで。

先が気になって一気読みしちゃったくらい面白かったんですけど、そう素直に言えないくらい、重い、本当に重い、お話でした。戦争の理不尽さ、悲惨さ、やるせなさ・・・などなど、様々なことがドッと押し寄せてきて上手く言葉に出来ない。

戦争に翻弄される子供たち。終戦を迎えて、3人の運命が大きく変わってしまう。中国孤児になってしまった珠子。日本で差別にさらされながら一家で暮らす美子。横浜大空襲で家族を失った茉莉。満州で忘れられない一夜を過ごした子供たちが、バラバラになって、過酷な運命を生きていく姿に、そのひたむきに生きる姿に、ただただ・・・。

子供視点で描かれる戦争は、社会の動きを理解できない、意味が分からない、それでも前に向かって進んでいくという”生きる力”に対する畏怖のようなものも感じたり、彼女たちに対するオトナの対応に憤りを感じたり、あまりにも過酷な運命に呆然となったり悲しみで胸がいっぱいになったりと、様々な感情がストレートに湧き上がってきて、大きな感情をうまくコントロールできない、そんな読書になってしまいました。

バラバラになった子供たちが、大人になって、満州での一夜の思い出をきっかけに再会できた時は、すごく嬉しくなったんですが、それからも珠子の人生は平坦ではなく・・・。それでも、最後に三人で語る場面は、ようやく・・・と思えて、ちょっとだけ胸のつかえが下りた、そんな気持ちになれました。

重く苦しい読書となりましたが、それでも読めて良かった。
そして、戦争はやっぱりイヤだ。そう強く、強く思った1冊でした。




(2016.02.29 読了)






世界の果てのこどもたち
講談社
中脇 初枝

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