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zoom RSS 砂子のなかより青き草(宮木あや子)

<<   作成日時 : 2015/05/10 14:32   >>

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宮木さんが描く清少納言。

「源氏物語」や「あさきゆめみし」に親しんだ私としては、紫式部と同じ時代に生きていて、何やら”エッセイ”らしきものを残した人、という印象でしかなかった清少納言。元々、エッセイが苦手でもっぱら物語しか読んでこなかった私にとっては、歴史の教科書に紫式部と一緒に出てくる女性というくらいの認識しかありませんでした。でも、だからこそ、宮木さんの描く清少納言という女性がどういう人なのかと、興味津々で読み進めることが出来たのではないかと思います。

清少納言が中宮定子に仕えた経緯や、枕草子を書き始めた経緯など、そういう部分も書かれていて「そうだったのかー!」と面白く読みました。元々、好きで書き始めた訳ではなかったんですねぇ。まぁ、事実がどうなのかはわかりませんけどね(笑)でも、そういうことだったんだろうなぁという説得力は十分にありました。

それにしても、時の権力者であるはずの帝であっても、ままならないことというは多かったんですねぇ。廷臣の思惑や策略のお蔭で、自分の思う通りに行動することが出来ない。もちろん、国を動かす、人を動かすということは、それなりの駆け引きが必要で、全てが思うままに出来なかったという面もあるんでしょうけど。なんとも切ないものです。

あと、ちょっと引いちゃったのが、紫式部と彼女が使える彰子の底意地の悪さ!紫式部が好きだった私としては、こういう描かれ方にはちょっと不快感も感じつつ、実際はやはりこういうものだったのかもしれないなぁとも思ったり。宮中って、特に女性同士のあれこれになると・・・ね。同じ女性の私が言うのもなんなんだけど、陰鬱で情け容赦なさそうですもんねぇ・・・。

この物語は中宮定子の死までしか描かれてないんですが、その後の、清少納言の晩年はどういうものだったんでしょう。いつか、それを知る機会があればいいなぁと思ったのでした。
・・・自分で調べろ!という突込みは無しでお願いします(笑)





(2015.05.05 読了)





砂子のなかより青き草
平凡社
宮木 あや子

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砂子のなかより青き草 宮木あや子
砂子のなかより青き草著者:宮木 あや子平凡社(2014-06-20)販売元:Amazon.co.jp 寂しい。寂しい。寂しい。でも強くなりたい。清少納言が枕草子に綴った嘘と真実とは?R‐18文学賞デビューの ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2015/05/11 20:14
『砂子のなかより青き草』/宮木あや子 ◎
実を言うと、清少納言は苦手でした。才気煥発・当意即妙、『枕草子』というエッセイで宮中の注目を浴びる華やかさが、私には眩しすぎて。 でも、『砂子のなかより青き草』に描かれる清少納言は、頭は良いけれど、悩んだり迷ったりしながら、失意の連続の中でも少しでも明るさを見つけようと苦心する、とても現実味のある女性の姿をしていました。結構、好きになったかも。 宮木あや子さんの、しっとりした平安世界を堪能しました。 ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2015/05/11 21:59
「砂子のなかより青き草」 宮木 あや子
砂子のなかより青き草 寂しい。寂しい。寂しい。でも強くなりたい。 清少納言が枕草子に綴った嘘と真実とは? R‐18文学賞デビューの実力派による平安時代小説の大本命。 ◆◆◆ 年を重ねてから士官をした清少納言。 敬愛する中宮定子様を守るため、ただ強く、強くあろうとする清少納言の姿が少し痛ましくもありました。 先日ちょうど史跡巡りなるものをして、平安の頃の建築物のオブジェなどを見たこともあり、ありありとこの時代に想いを馳せられました。 枕草子といえば、男性に媚びず、定子を心から慕い、時に拗ねたりもす... ...続きを見る
BOOKESTEEM
2015/05/14 17:52

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こちらにも失礼いたします^^
清少納言の事は歴史で習った程度しか知らなかったのですが、冲方丁さんの「はなとゆめ」を読んでこういう方だったのか!と知り、今回の作品で人間味のある清少納言を知ることが出来たという感じです。
どちらも紫式部が凄く悪女になっていて^^;おいおいホントかよ、と思ったのですがどうなんでしょうねー。
ここまで一人の人に尽くして仕えることが出来るって切ない部分もありましたけど、羨ましいなと思いました。
苗坊
2015/05/11 20:16
すずなさん、こんばんは(^^)。
本作を読むまでは、清少納言のイメージは「鼻持ちならない才女」でした(^_^;)。
ガラッと変わりましたねぇ。
中宮定子や宰相の君との関係が、とても素晴らしかったです。
逆に、紫式部には…。もちろん対照のためにこういう描かれ方をしたのでしょうが(^_^;)。
水無月・R
2015/05/11 22:11
>苗坊さん
冲方丁さんの「はなとゆめ」は図書館で予約したんですけど読みきれなくって未読のまま返却しちゃったんでしすよねぇ。又そのうち借りてこなくちゃと思ってるんですが、いつになることやら・・・。
紫式部の描かれかたが、ちょっとどうなの?って感じでしたよねぇ。実際はどうなんでしょうね。
ここまで誰かに尽くせるというのは凄いことだと思いますけど、読んでてすごく切なかったですね。
すずな
2015/05/13 12:52
>水無月・Rさん
「鼻持ちならない才女」ですか!それはまた…(笑)でも、本作を読むとイメージが全く違ってきますね。
定子や宰相の君との主従関係、信頼関係は私も凄いなと思いました。ここまで思いあえる関係を築けるというのは羨ましくもありました。
紫式部の描かれ方にはちょっと引いちゃいましたよねー。もうちょっとソフトに描いてほしかったなぁと思わないことも…(^-^;
すずな
2015/05/14 05:18
こんばんはー!私も清少納言は後世に残るエッセイを書いた才女、くらいの認識しかなかったので、思いのほか人間味があったというか、そんなスーパーエリートでできた人間というわけでなくて、等身大の人物像が見えて親近感がわきました。

>それにしても、時の権力者であるはずの帝であっても、ままならないことというは多かったんですねぇ。
これは私も思いました!なんというか、特権階級もまた大変なんだな、と思わされたり。。。この時代の物語、もっと読みたくなりました。
yoco
URL
2015/05/14 17:58
>yocoさん
歴史上の人物ということぐらいの認識だったのが、ぐーんと身近に感じられる作品でしたね。そして、人の上に立つというのは、なかなか大変なことなんだなぁと私も思いました。
すずな
2015/05/21 12:30

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