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zoom RSS アイネクライネナハトムジーク(伊坂幸太郎)

<<   作成日時 : 2015/01/27 11:33   >>

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短編集。それも、”恋愛”短編集。とはいえ、伊坂さんらしくサラリとした感じで、あとがきに書かれてるのを読んで「そう言われれば・・・」と思ったぐらい(笑)

相変わらず時系列がバラバラで、こっちの短編では20代だった人が、こっちの短編では40代になっていたりして、頭の中を整理するのが大変でした。読みながら、「あ、この人は、あのお話のあの人で、このひとは・・・うわ!」とか、驚いたり、感慨に耽ったりしながらも、頭の中でキチンと整理しないといけなくて。もうね、とーっても大変でした(笑)でも、その作業が楽しいんですよね。新しいお話を読むたびに、次は誰と誰が繋がってるのかな・・・とワクワクしました。

短編同士の繋がりも楽しかったですが、短編自体もそれぞれに楽しめました。伊坂さんの、すっとぼけたというか、ほえ〜っと肩の力を抜いた感じが全編に漂ってるんだけど、その中にピリリとした皮肉っぽいところが入ってるっていう、そのバランスがとっても好きです。

そして、独立した短編がひとつに繋がる最後の1編。それまでも、登場人物が重なっていて、あの人がこの人で、この人はあの人の・・・で、と、頭の中で思っていたのが、全員登場してくれてキチンと把握できて良かった(笑)それにしても、本当にお見事!というくらいに繋がりました。伊坂さん、さすが!と拍手喝采を送りたい気分でした。特に、最後の最後の司会者の言葉には「わぁっ!」と思わず声まであげちゃった!この人までとはねー。ホント素晴らしい!

それにしても、作中に出てくる「斉藤さん」って、本当にミュージシャンの斉藤和義さんのことだったとは!そして、この作品自体が斉藤さんの作詞依頼がきっかけで書かれた小説だったとは!あとがきを読んで驚きました。実は斉藤さんの楽曲自体はあまり知らないので、これを機会に聞いてみようかなと思ったりしたのでした。



・アイネクライネ
調査会社に勤める20代の青年。街頭アンケートで出会った女性と・・・。
「トイ・ストーリー」って観てないんですけど、観てみたくなりました。私もはまるのかしら(笑)

・ライトヘビー
20歳後半の美容師の女性。お客さんの弟を紹介され電話友達になるが、彼の正体は・・・。
弟の正体には驚かされました。それにしても、事務員とジムって〜(笑)

・ドクメンタ
妻と別居中の40歳間近の男性。運転免許更新も期限ギリギリだが、そこで毎回会う女性と・・・。
それはあまりにも大雑把すぎるわ!と突っ込みつつ、女性の旦那さんの行動にはほっこり。実は銀行振込の時、私も友人に対して何度かメッセージを入れたことがあります。驚いて喜んだメールが届いて「してやったり!」な気持ちになったことを思い出しました(笑)

・ルックスライク
父親とソックリな顔が気に入らない男子高校生。隣の席の女子から頼まれごとをし・・・。
二人の男女の物語がどう繋がるのかと思っていたら!そうきたかー!な繋がりにテンションがあがりました。それにしても、こういう助け方って面白いですね〜。でも、実際にやったら効果があるのかな。誰か試してみて欲しい。←他力本願(笑)

・メイクアップ
化粧品会社に勤める女性は高校時代にいじめを受けていたが、その首謀者と再会し・・・。
私は高校生の頃とあまり変わってないらしく、大抵、向こうから「○○さんですよね?」と言われるんですよね。だから、この女性のように気づかれないってことがないので、ある意味、羨ましいなぁと思いました。そこ!?と突っ込まれそうだけど(笑)ちょっとした仕返しをして欲しかった気持ちもありますが、この女性の行動にほっこり出来たので、これで良かったんだと思いました。それにしても、最後に匂わされてた2パターンはどっちになったんでしょうね。明かされないまま・・・でしたよね?たぶん・・・。

・ナハトムジーク
時系列が入り組んでいて読みながら頭の中がぐちゃぐちゃになりそうでした(笑)でも、なんとか整理出来て、繋がりも整理出来て良かった。そうきたかと思える展開で、ちょっと嬉しくなったり、残念な気持ちになったり。藤間さんはホント残念だったなぁ・・・。





(2015.01.25 読了)






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苗坊の徒然日記
2015/01/27 20:16
ネタバレ「アイネクライネナハトムジーク 」伊坂幸太郎 感想
特に殺人とか奇怪なことは起きず、あれやこれやの人の繋がりで、にこっとなる話。 ...続きを見る
ポコアポコヤ
2015/04/19 10:27
『アイネクライネナハトムジーク』/伊坂幸太郎 ◎
すっごく、伊坂幸太郎さんらしい! 6つの短編は一つずつ独立しているんだけど、ちょっとずつ登場人物が重なったり、ストーリーも別の短編につながってたり、あちこちに伏線が張られてて、読みながらドキドキしました♪ 『アイネクライネナハトムジーク』と言えば、モーツァルトの有名な楽曲ですが、「小夜曲」と訳すんですね。 楽曲のよう軽快に読んで、時々「おっと、この人は!」なんて驚いたりして、楽しかったです。 ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2015/08/17 17:56
繋がる人々たち!
小説「アイネクライネナハトムジーク」を読みました。 ...続きを見る
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは^^
そういえば恋愛短編集でしたね^^;そう言っていたことすら忘れてました。
それでも伊坂さん、恋愛ものは苦手だと言っていますけど、私は伊坂さんの書かれるふんわりした恋愛好きです^^
ホント、斉藤さんの曲をたくさん知っていればなぁ。と思わずにはいられません^^;
苗坊
2015/01/27 20:18
>苗坊さん
すぐ忘れちゃうんですが恋愛短編集だったんです(笑)私もこういうふんわりした恋愛話が大好きです。あぁ、いいなぁって思います。
斉藤さんの作品を知っていれば、もっと楽しめたのかもしれないと思うと、ちょっと残念ですよね^_^;
すずな
2015/01/28 12:51
すずなさん、こんにちは(^^)。
時代もいろいろ、登場人物もあちこちでつながってて、だけど全然違和感がない、…さすが伊坂さんですよね!
「この子がどなたの娘かご存知ですか」作戦は、相手選ばないと危険ですよね(笑)。ちなみに私相手なら、有効だと思われます(^^ゞ。

水無月・R
URL
2015/08/17 18:07
>水無月・Rさん
時代や登場人物たちが入り乱れてるのに違和感がないって、本当に伊坂さんって凄いですねぇ。
「この子が〜」作戦には笑わせてもらいました。私相手でも有効かも〜(笑)
すずな
2015/08/20 05:45

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