Bookworm

アクセスカウンタ

zoom RSS 恋歌(朝井まかて)

<<   作成日時 : 2013/11/29 12:50   >>

トラックバック 3 / コメント 4

樋口一葉の歌の師匠であった中島歌子。彼女の波乱に満ちた人生を描いた作品。

実のところ「中島歌子」さんという名前は初めて知りました;;;というかね、樋口一葉は作家さんだと思ってたので、歌人ってあったというのも初めて知ったという次第。無知ですみません;;;って感じですが。


幕末、尊皇攘夷の急先鋒であった天狗党、その水戸藩士と熱烈な恋愛の末に結ばれた歌子。しかし、歴史の波にのまれ、夫とは引き離され自らも投獄される。藩士の妻子たちと助け合いながらの過酷な投獄の日々・・・。


今までの朝井作品とはちょっと趣が違うかなぁという印象でした。今までの作品と違って「恋愛」メインだったからでしょうか。水戸藩士の妻として投獄され、牢での過酷な日々が描かれながらも、登世(歌子)の夫を想う気持ちが強く溢れていました。

一方で、登世を主人公にした恋愛小説でありながら、幕末に水戸藩士たちが辿った道が描かれ、明治の花壇の様子も描かれているので、歴史小説としても読める。一度で二度楽しめると言ったら言い過ぎかもしれませんが、そういう部分でも魅力ある作品でした。

でもね、なんだかちょっと重くて暗めな感じで、読みながらずずんときてしまって・・・。私としてはちょっとなぁと思わないでもなかったです。時期的に、結構、精神的にシンドイ時に読んだので、そんな風に感じてしまったんでしょうけどね。

なので、ちょっと時間を置いて、もう一度読み直してみたら、もうちょっと違った感想になるのかなと思います。



(2013.09.12読了)



恋歌
講談社
朝井 まかて

Amazonアソシエイト by 恋歌 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「恋歌」/朝井まかて
「恋歌」/朝井まかて(講談社) ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2014/02/28 21:32
『恋歌』/朝井まかて ◎
終章、どんどんと熱くなる胸の内に、我ながら驚きました。 名門歌塾「萩の舎」の主宰・中島歌子の生涯を描き、第150回直木賞を受賞した『恋歌』、とても素晴らしかったです。 朝井まかてさんの作品は、心に沁みますねぇ。 ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2015/01/09 18:05
恋歌
朝井まかて 2013 恋歌 講談社 苛烈で凄惨。歌は、その歌だけで味わうのもよいが、背景が加わることで更に輝きを増す。それが命がけで詠まれたものであるなら尚更、背景を知ることが意味を知ることになる。幕末の時代から明治を生きた歌人、中島歌子の生よりも、その時代の描写に圧倒された。 明治維新は江戸城の無血開城で成ったとはいうが、施政者がただ単に交代しただけではなかった。なにも江戸城や京の都だけで起きた ...続きを見る
香桑の読書室
2017/05/13 11:02

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
すずなさん、こんばんは(^^)。
中島歌子の手記を三宅花圃が澄と一緒に読み進める、という形が良かったです。
水戸の内乱がこんなに陰惨なものだったなんて、驚きました。教科書で「天狗党の乱」があった、ぐらいの記述だったとしても、実際に体験する人々にとっては、こんなにも犠牲者の多いドラマだったのかと、胸が痛みました。
水無月・R
URL
2015/01/09 18:12
>水無月・Rさん
この構成は良かったですね。こちらも一緒に手記を読んでるような気になりました。
水戸の内乱の悲惨さには心が重くなりました。歴史上の出来事として文字で読むのと、実際に体験するのは大きな違いがあるんでしょうね。
すずな
2015/01/14 05:18
すずなちゃん、こんにちは。
重たい小説でした。獄中の描写のインパクトが強く、その前の部分の印象がふっとんでしまいました。こんな時代に生きるって、どんだけ大変だったのか、思いを馳せてもきっと自分はわかっていない気がします。
同時に、戦争というのはこういう悲惨があるもので、誇張でもなんでもないに違いないと、じくじくした気持ちになりました。

物語のメインではないですが、なんで水戸藩がごちゃごちゃしていたのか、ちょっと整理がつきました。
あと、今更だけども、明治政府の欧米大好き路線を思うと、薩長って勤皇攘夷だっけ?あれ?どっちだっけ?……と混乱するのは、彼らがあっさり変節したからだと、やっと納得いきました(^^;
香桑
URL
2017/05/13 11:18
>香桑ちゃん
本当にずずんと重い小説だったね。記憶が薄れてた今では獄中の描写が一番印象に残っています。
想像は出来るけど、きっと本当に理解出来ることはないんだろうなぁと思うよね。

お〜そうかぁ!幕末から明治にかけての歴史の整理にもなって良かったね。…まぁ、喜ぶには、かなり重苦しい内容だったけどね;;;
すずな
2017/05/13 13:51

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
恋歌(朝井まかて) Bookworm/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる