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zoom RSS 民王(池井戸潤)

<<   作成日時 : 2013/10/13 07:12   >>

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タイトルから想像してたのとは随分と違ってたんだけど、面白かった〜。

以前から読みたいと思ってたんだけど、タイミングを逃して読みそびれてたんだよね。ちょうど文庫化されたので、この機会を逃したらもう読めない!と思ってようやく手にしました。池井戸さんとこのタイトル。もうね、めっちゃ硬派な政治小説だと思っていたら全く違っててびっくり。ドタバタコメディ!?え、SFなのーっ!?と、読みながら色んな突っ込みを入れちゃったですよ(笑)いや、これはこれで面白かったので、嬉しい裏切りだったんですけどね。でも、ここまで最初のイメージが読み進めれば読み進めるほどガラガラと崩れていく小説も珍しいなぁ。

総理の父親と大学生のドラ息子の中身が入れ替わってしまった。漢字もまともに読めないバカ息子。それでも、国会で答弁をしなければならない。一方、父親は息子の変わりに就活。ついつい面接官とバトルを繰り広げ・・・。

それはそれは驚きの展開でした(笑)だって、がっちがちの政治小説だと思って読み始めたんですもん。思いもしない方向に話が進んでいって戸惑いまくりの読書となりました。それが、つまらなければ「ふーん。」と突き放せるんだけど、これがまた面白くってねーっ!先が気になって気になって、思わず一気読みしちゃいました。

本当にバカ息子なんだけど、彼の言う事も一理あるんですよね。なんていうか、真実を突いているっていうかね。読みながらハッとさせられたことが何度もありました。まぁ、実際の政治家がやっちゃったことを揶揄している文章とかもあって、「そういや、あの人がそんな読み間違いをしちゃったわねー」と、そんなことも思い出したりもしたんだけどね。でも、漢字が読めなくっても、ちゃーんと手腕を発揮してくれればいんだよね。そんなことも、しみじみと思ったりもしたのでした。

そして、息子の面接に向かった父親の総理も、面接官に対して反論しながら、自分の政治家としての姿勢を省みたり、志した原点を思い出したりと、少しずつ変わっていく姿が良かったなぁ。最初は好きじゃなかったんだけど、だんだんと好感を持てるようになっていきました。

・・・と、読み進んでいくと、「やっぱり池井戸作品だなぁ」と思えてきたんだよねー。ずっしりと重ぉーい小説もいいけれど、こういう雰囲気の小説もいいなぁと思っちゃいました。軽いタッチで書かれていて本当に「コメディ!?」と思えるんだけど、それでも、根底に流れるものを同じなんですもん。読み終わったら、ずっしりと心に残るものがありました。

うん、良かった!




(2013.08.25読了)



民王 (文春文庫)
文藝春秋
2013-06-07
池井戸 潤

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コメント(2件)

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はじめまして...すずなさん。

池井戸さん、大好きです!
「かばん屋の相続」を読んだのがきっかけで
どっぷりとハマってしまいました(笑)
この「民王」面白そうですね〜。
こんど読んでみます。
いっこん堂
2013/10/14 01:46
>いっこん堂さん
初めまして。コメントありがとうございます!

私の持つ池井戸さんのイメージを壊してくれた作品でした。ドタバタ劇のような感じでしたが、面白かったですよ〜。
実は「かばん屋の相続」は未読なんですよね。気になってはいるので、近いうちに読まなくちゃと思っています。
すずな
2013/10/15 12:55

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