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zoom RSS いつかかえるになる日まで(栗本薫)

<<   作成日時 : 2013/08/20 05:44   >>

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栗本薫氏の遺稿より発見された未発表作品。

図書館の新刊書の中に「栗本薫」さんの名前を見つけてビックリ。おまけに、タイトルも記憶になくって「新刊!?」とすごく、すごく驚いた。内容を読むと、元々、出版するつもりで書かれたものではなく、息子さんの為に書かれた童話とのこと。「童話」というのに、またまたビックリ!でも、作家さんですからね、息子さんの為に創作童話を作るなんて、ごく自然なことだったのかもしれないなぁと思いながら予約ボタンをポチッと押したのでした。


4編の童話。
最初の「せかいいち大きなおべんとう」は、ある日、大きなおべんとう箱が落ちていた。動物たちみんなで「誰の?」と探し回って、最後に転校生のぞうさんのものと判明。大きいからみんなの分もあるよ。ピクニックに行ってみんなで食べましょう。・・・と、そんな感じの内容。「あぁ、童話だなぁ」と、微笑ましい気持ちになれるものでした。

ところが、その後の3編は、童話としての体裁は取っているものの、人生観や死生観が描いてあって、小さな子供にはちょっと難しいかもなぁと思える内容でした。
・・・と思うのはオトナの勝手な思い込みで、案外、子供にも伝わるのかもしれないなぁとも思ったりはしたんですけどね。

2編目「いつかかえるになる日まで」
おたまじゃくしが主人公。兄弟よりも成長の遅いぼくは、「ぼくもかえるになれるの?」と不安になる。そんなぼくに、「大丈夫。みんな違って当然なんだから。そのうち、きっと自分の順番がやっていくる。それまでゆっくり成長していけばいいのよ」とお母さんが優しく教え諭す。

3編目「おたまじゃくしが死んじゃった」
飼っていたおたまじゃくしが死に、それを悲しみ、死を恐れるだいちゃんに、「死はだれにでもやってくる」とお母さんが語りかける。

4編目「てんごくへいったざりがに」
ある朝、目覚めたざりがには、いつも一緒にいた夫がいないことに気付く。「私の夫を知りませんか」訪ね歩くざりがにの妻。最後に出会ったのは神様が、天国にいる夫のざりがにの元に連れて行ってくれる。


3編とも、「あぁ、栗本さんだなぁ」と思えるものでした。と同時に、息子さんである大介さん(だいちゃん)への深い愛情が、読んでるこちらにも強く伝わってくるようなお話でした。”お母さん”だったんだなぁと、そんなことも思った作品集でした。




(2013.08.01読了)




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