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zoom RSS あとかた(千早茜)

<<   作成日時 : 2013/08/14 16:40   >>

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連作短編集。

全てのお話の登場人物が少しずつ繋がっている。意外な人達が繋がっていて、その驚きが嬉しい連作集でした。

ただ、内容は”嬉しい”というものではないんですよねぇ。これぞ、千早さん!と言いたくなるような、うわうわうわぁぁぁっ、と叫び出したくなるような、そんなお話ばかりでした。読んでいると、本当にずんどこ重苦しい気分になって、この世界から抜け出せなくなるような、そんな一抹の不安を感じたりもするのに、それでも読むのを止められない。絡め獲られる、まさにそんな言葉がぴったりの作品集でした。

誰も彼もが満たされてなくて、その満たされない思いをなんとかしたくて、ずぶずぶと深みにはまっていく。切なくて、痛くて、哀しくて。読んでると、こちらまで不安定な気持ちになってしまいます。それでも、なんとなく、「あぁ、その気持ちって分かるよ。」そう思えてしまうんですよねー。きっと私の中にもあるんでしょうね、そんな感情が。

不安定になりながらも、最後はなんだかちょっとだけ、フッと優しい気持ちが掠めるような、そんな物語たち。その、ほんの僅かな優しさが心を掴んで離さないのかもしれません。

・・・と、なんだか、何を言いたいのか分からない感想になってしまいました;;;




・ほむら
・てがた
・ゆびわ
・やけど
・うろこ
・ねいろ


(2013.07.22読了)





あとかた
新潮社
千早 茜

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あとかた 千早茜
あとかた著者:千早 茜新潮社(2013-06-21)販売元:Amazon.co.jp きれいに洗っても、忘れようとしても、まだ残っているもの。それで、人生は満ちている――。結婚直前の不実も、不倫も、自 ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2013/08/15 00:35
『あとかた』/千早茜 ○
少しずつリンクする、人々の生活。危ういバランスで、ゆらゆらと危なっかしく生きている感じ。 千早茜さんが描いているのは、薄墨のようにうっすらと生きている彼らの不確かな繋がり感なのかなって、感じました。ちょっとずつリンクする人々を描くの、上手ですねぇ。 『あとかた』というひらがなのタイトル。最初の一章めで姿を消してしまう、男。その男にちょっとずつかかわった者たちの、現実感の薄い、それでいて剃刀のように鋭い、生活。 ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2013/12/26 13:03

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは^^
分かります。説明が難しいですよね。
でも人と人とが繋がっていてお話の流れは凄く好きでした。痛い人もいましたけど、何となく光が見える感じが良かったです。
最後の水草君が好きでした。
苗坊
2013/08/15 00:36
>苗坊さん
説明が難しいですよねぇ^^;
私もこの繋がり具合が凄く好きでした。最後はちょっと光が見えるような、そんな感じが良かったですね。
水草くん、私も好きでした〜。
すずな
2013/08/16 17:20
すずなさん、こんにちは(^^)。
微妙なつながり具合が、良かったですよね〜。
私は松本とサキの話が好きでした。使い捨てのコンタクトレンズが乾いてうろこみたいで、それを踏んで割ってしまう、そんな小さくて薄いうろこが二人の間にあるカラだったんだな、と思うととても愛おしくなりました。
割れて、近づけるようになってよかったな、と思います。
水無月・R
URL
2013/12/26 13:16
>水無月・Rさん
そうきたか!な繋がり具合が良かったですよね。
松本とサキのお話・・・ちょっと記憶が曖昧で;;;すみません。でも、「コンタクト」で「あ、あれかな〜」というのはなんとなーく分かったような^_^;
すずな
2013/12/27 12:49

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