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zoom RSS 兵士は起つ 自衛隊史上最大の作戦(杉山隆男)

<<   作成日時 : 2013/05/10 05:45   >>

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東日本大震災の際に、自衛隊員がどう考え、どう行動したか。震災発生から時間を追って綴られたドキュメント。

”その日”の為に日々の訓練を続けてきたとはいえ、彼らの精神力と行動力には、ただただ頭を下げ、時には涙を流しながら読むしかありませんでした。自身の家族の安否も分からない中、人々の救出に全力をそそぐ。時には体力の限界を超えながらも、ひた向きに救出作業を行う。高所クレーン車の中に閉じ込められ息子からのSOS電話には「頑張れ。」としか言えなくても。そして、それは制服を着てる時だけではなく、私服の時であってもなんら変わることはない。

もうね、何と言ったらいいんでしょか。言葉が見つからない。彼らだって同じ人間なんだけど、ここまで自分を犠牲にして、それでも誰かの為に行動できるというのは凄いことだなぁと思いました。もちろん、「そういう職業なんだから」と言ってしまえばそれまでだろうし、あの時、そうやって動いた人々は自衛隊員以外にもいたんだろうとは思います。警察官や消防隊員、教師の方々。使命感と高い職業意識を持った人たち。プロというのは、こういう人たちのことを言うんだなぁと、そんなことをつくづく感じました。

災害発生から72時間が過ぎると、救出から遺体収容へと変わっていく。高校を卒業したばかりの10代の自衛隊員にとってはもちろんのこと、経験豊富な隊員達にとっても本当に辛い作業だったんだろうというのを改めて感じました。特に子供の遺体を前に涙を流す場面では読んでいて胸が締め付けられました。汚泥のなかの捜索では柔らかいゴム長靴の底で何度も釘を踏んでしまったりと、自らの危険を顧みることなく黙々と作業を進める姿が印象的でした。

そして、福島原発への海水投入。TVの前で見ているだけだった私には、想像もつかないような命の危険を感じながら、そして様々な困難の中での作戦遂行だったんだということを教えてもらいました。そして、そんな作業に臆することなく立ち向かった自衛隊員達。いや、もうね、本当に凄い。

それにしても、本書を読みながら、この「凄い」って言葉を何度、つぶやいたことでしょう。改めて彼らが成したことに対して、心からの尊敬と感謝の気持ちを伝えたい。
そして、やっぱり彼らは言う。「自分たちが活躍しない方がいいんです。そんな平和な世の中であって欲しい」と。





第一部 千年に一度の日
第二部 七十二時間
第三部 原発対処部隊

エピローグ 日記




(2013.04.23読了)





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